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〈NJ side〉
「「「お疲れ様でしたー！」」」
最後のシーンを撮り終わり、スタッフの皆さんに挨拶をしてスタジオを出る。
控え室に向かう廊下を歩きながら、俺はAに声をかける。
「ずいぶんバッサリ切ったんだね」
途中で曲が止まった時、PDがAを連れてスタジオを出ていった。
残された俺達はとても不安な気持ちでAの帰りを待っていて。
そんな中、再びスタジオに入ってきたAは、朝とは別人のようにボーイッシュになっていた。
肩まであった綺麗なミルクティー色の髪は、耳が半分ほど出てしまうくらい短くなって。
今までの可愛らしいAではなく、大人っぽいカッコイイAがいた。
『首元がスースーします笑』
そう言ってAは自分の首をサッと撫でる。
普段なら髪の毛に隠れて見えない細くて長い首を撫でる姿に、何とも言えない感情が俺を襲う。
そこを何とかグッと堪え、俺はAの足元に視線をやる。
「足は？痛くない？？」
再びスタジオに戻ってきた時、Aに起こった変化は髪型だけではなかった。
先程のスニーカーとは一変、少しゴツい厚底シューズを履いて、20cmほどあった俺との身長差は10cmほどにまで縮まった。
『んー、大丈夫です！』
「ホント？」
『ホントですって！私一応女の子ですよ？厚底とか履きなれてますもん』
そう言ってドヤ顔するAに少し安堵するものの、やはり心配なものは心配だ。
例え履きなれてるいえど、10cmの靴でダンスなんてキツいに決まってる。しかも俺たちと同じダンスを踊るなんて余計だ。
周りのヨジャドルでさえ、5〜6cmだというのに、10cmは相当な負担があるはず。
Aの登場に誰もが無理だと思った。
まともに踊れないと。
しかし、Aは俺達の予想を裏切り、完璧に踊って見せた。
日頃の練習の量を想像させ、Aの覚悟を改めて見せられた瞬間だった。
「そっか笑」
俺の言葉ににっこりと笑うA。
そしてそのまま、俺達は控え室に戻った。
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俺はリーダーなのに。
メンバーの異変にいち早く気付いてやらなきゃいけない存在なのに。
…どうして、1番大切なAに気付いてやれなかったんだろう…。
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のあ(プロフ) - いちごさん» コメントありがとうございます!!とっても嬉しいです!!精一杯頑張らせていただきます!! (2020年2月4日 19時) (
レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - めちゃくちゃ面白いです！頑張ってください (2020年2月4日 2時) (レス) id: 4d0761b887 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» そんな風に言って貰えて光栄です(泣)ロゼさんの事応援しながらたくさん更新して待ってます!!頑張ってください!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - ぐわぁぁぁぁぁ 既に涙がﾎﾟﾂﾘと…w悲しい感じの話が好きなんで私には嬉しいですw でも…受験終わるまで没収されるので続きが……読めない…ттあぁぁぁぁぁ… (2020年1月28日 19時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» 楽しみましょう!!!!!作者、悲しい感じのお話しか書けないんですよね…((楽しみにしててください!! (2020年1月28日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2020年1月14日 11時
