No.70【JIN Side】 ページ21
カーテンの隙間から朝日が差し込み、眩しく顔を照らし、やっと朝になった事に気付く。
結局、昨日の事が頭から離れなくて一睡も出来なかった。
リビングへ行くと、アボジが1人携帯を見ながら座っていた。
「…おはようございます。」
SU「！あぁ。おはよう。」
俺の声に少し驚いた顔を見せたアボジ。
慌てて携帯をしまうその様子から、何か嫌な予感がするのは、もう身体がおかしくなってしまっているのだろうか。
SU「ジン、悪いんだがみんなを起こしてくれないか？…大事な話がある。」
…アボジの大事な話ってなんだろうか。
もうAには会えない？
それとももう一度Aに会いに行く？
…どっちみち俺にとっては地獄だ。
重い足を動かしながら、俺はみんなを起こしに行く。
なぜか珍しく、ジョングクとユンギが既に洋服に着替えていたけど、他のみんなは昨日の服装のままだった。
SU「…お前達に話していないことがある。」
JK「？！それってAヌナのことですか？！」
アボジのその言葉に、興奮気味にジョングクが尋ねる。
だけど俺を含め、ナムジュンやホソク、ジミンやテヒョンの表情からはもう聞きたくない意図が読み取れた。
…これ以上、Aの事で傷付くのが怖かった。
SU「お前たちは、この女の人を知ってるか？」
だけど、それでもアボジは俺達に現実を突きつける。
アボジが見せた携帯の中には、かの有名な元アイドルが小さな赤ちゃんを男の人と抱き締める写真が映っていた。
SU「これが、Aの母親、つまり俺の妹だ。」
…なんと答えるのが正解なんだろう。
こんな写真を俺達が見てしまっていいのだろうか。
そして、この写真に映っている男性はAの事務所にいた人だった。
もう何が何だか分からなかった。
Aは自らの意思で彼の元に行ったのだろうか。
…あの不気味に笑う彼の元へ。
SU「Aは、この男のせいであそこにいる。」
俺の疑問に答えるようにアボジが口を開く。
その瞬間、俺の中の何かがAを助けろと叫び出した気がした。
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みんぎ ARMY - のあさんの小説、好きです！ (2020年5月15日 10時) (
レス) id: 0f2332ca0a (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - さゆみさん» ありがとうございます！ぜひ他の作品も読んでもらえると嬉しいです！ (2020年3月30日 19時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみ - とてもいい話で感動してずっと泣いてました！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: 30b5ba8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» ありがとうございます！！！！感激です…！ (2020年1月17日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - 新作も読ませて貰いますw (2020年1月16日 22時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月27日 12時
