No.71【JUNGKOOK side】 ページ22
アボジが見せた写真を見て、俺は息が止まった。
写真は全部で3枚あって、有名な元アイドルと赤ちゃんのA、奥にいた男の人が写っている写真。
2枚目は、初めてAヌナが俺達の家に来た時の写真で、アボジだけでなく俺達全員の顔が分かるような写真だった。
そして3枚目には恐らくAヌナの小学生くらいの頃の写真で、ベランダに体育座りしているものだった。
SU「Aは、この写真で脅されて今あそこにいる。」
写真をじっと見つめて動かない俺たちに、アボジはゆっくりと説明を始める。
SU「この写真が世間に出たら、お前達の身の危険や俺の事務所にも打撃が出ると思ったんだろう。…それから、愛してくれなくても自分の母親を守るためにも。それを阻止するために、Aはあの男の元にいるんだ。」
その話を聞いた途端、後悔の波が俺を襲った。
昨日、無理にでもAヌナを連れて帰ればよかった、と。
やっぱりヌナは苦しんでいて、俺たちのことを待っている。
ずっと1人で抱え込んでいた。
今ならもう分かる。ヌナの表情に矛盾が生じていた理由も、あの歌の本当の意味も、全部。
ヌナは俺達を愛している。
彼女はあの歌に込めたんだ、自分の想いを全部。
だから今、彼女は俺達を待っている。
「アボジ、Aヌナのところに連れていってください。」
俺は意を決してアボジを見る。
ユンギヒョンがコクリと頷いて立ち上がる。
あぁ。早く、Aヌナに会いたい。
今すぐに会って、ずっと気付かなくて、1人で抱え込ませてごめんと謝ってAヌナを抱き締めたい。
そして、愛していると伝えよう。
気付くとヒョン達はみんな、真剣な顔をしてアボジを見ていた。
さぁ、Aヌナの所へ行こう。
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みんぎ ARMY - のあさんの小説、好きです！ (2020年5月15日 10時) (
レス) id: 0f2332ca0a (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - さゆみさん» ありがとうございます！ぜひ他の作品も読んでもらえると嬉しいです！ (2020年3月30日 19時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
さゆみ - とてもいい話で感動してずっと泣いてました！ (2020年3月17日 0時) (レス) id: 30b5ba8ba9 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - ロゼさん» ありがとうございます！！！！感激です…！ (2020年1月17日 6時) (レス) id: b3b5882682 (このIDを非表示/違反報告)
ロゼ - 新作も読ませて貰いますw (2020年1月16日 22時) (レス) id: e951c39958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘塩爺 | 作成日時：2019年12月27日 12時
