驚き2 ページ7
「……」
こんな事を急に言われるとは思ってもみなかった。
『す、すみません。知ったような口聞いて…
でも少なくとも私はそう思うんです。誰もがそうじゃないといけないと思うんです。』
『家で心が休まらなかったら、どこ行っても休まらないじゃないですか。…だからせめて家では何も考えずに…って思うんです。』
「……」
家で心が休まらなかったらどこ行っても休まらないか……
俺にとって家は外と同様心なんて休まる場所ではない。常に仕事のことばかり考えていた。
いつ組織に正体がバレてしまうのか気が気ではない。そんなヘマはしないとは思うが、いつ何が起こるかなんて分からない。
いや、そう思わなければ嫌なことを、昔のことを思い出してしまう気がした。
だが、その今までの俺の当たり前を彼女は簡単に当たり前では無いものにしてしまった。
「……ふっ、」
『れ、零さん!わ、笑った!』
「ふふっ、本当に君といると不思議だ」
『不思議?』
「ああ、自然と笑顔になる。俺としてはあまり普段笑わないんだがな」
『…俺としては?』
「…すまない、それについては話せない」
『!…そうですか』
「…話せるようになったら君にもちゃんと話すよ。
君と…いやAとならちゃんと夫婦になれるきがする」
彼女なら、俺の日常を変えてくれるかもしれない。そう思った。
『!!』ぱああっ!
「!…ふっ、本当に飽きないなあw」
『なっ、なんで笑うんですか!』
「Aが可愛いからだよ」
『むっ、そんなのには騙されません!』
「嘘じゃない。本当に」
『イ、イケメンでもダメです!!////』
「褒めてくれるのな」
『褒めてないです!』
「いや、今褒めてくれただろ」
『違います!嫌味です!』
「ははっ!そうなのか?」
『!…やっぱり零さんは笑ってた方がいいですよ
その方が素敵です』
「!…おまえの前だけだ」
『照れ照れしてますよ』にやにや
「なっ!してない!」
『してますよー』
カシャッ
彼女は何故か俺の写真を撮った。
「なんで写真を撮った!今すぐ消せ!」
『いやです!めずらし零さんのデレですから!
記念です!』
「おい!ふざけるな!」
彼女のお陰で少しは家が休まる場所になった気がした。
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リリアン(プロフ) - 嶺(REI)さん» 楽しみにしています。^^ (2018年4月16日 21時) (レス) id: 32d6b2ab30 (このIDを非表示/違反報告)
嶺(REI)(プロフ) - リリアンさん» コメントありがとうございます!!続編出来次第書かせていただきたいと思います! (2018年4月16日 15時) (レス) id: 0da2ff192f (このIDを非表示/違反報告)
リリアン(プロフ) - いつも楽しく拝読しています。リクエストなんですが、組織壊滅後なら結婚式もしていいかもと思います。夢主に秘密で準備する零さんとか、どうでしょう? (2018年4月16日 11時) (レス) id: 32d6b2ab30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嶺(REI) | 作成日時:2018年4月11日 19時