狐と人間 【小説】

狐絃　葉 ページ8

はい、ここからは狐絃がお送りいたしま〜す。

…何でこのテンションで入らなきゃいけないんですかね…

え〜と、じゃあ自己紹介からですかね。

僕は狐絃 葉(コイト ヨウ)

狐の名字ですけど、別に狐って訳じゃないです。

ただまあ、先祖には狐をお嫁さんにもらった人がいるらしいので、ハーフってところですかね？

まあ、そこはおいておいて。

僕はミコとは違って、僕と言ってても男です。

…良く女子に間違われるのは、あまり歓迎すべきことではないですね。

さて、僕は明らかに異質な能力を持っています。

アンサー・ラーナーって言うんですけど…

英語にしたほうが分かりやすそうですね。

Answre Learnerって書きます。

意味は、『答えを知る者』。

まあ、文字通り全ての『答え』を知れる能力です。

テストとか、ほぼカンニング状態ですよ。

だから、ミコの歌がどう作用してるか知らないんですよね…

知ろうと思えば『答え』として出てきますけど。

…何でも分かる日々は、正直退屈です。

何しても結果は同じですし。

テストもまんて…

…受験とかしてる人には大変申し訳ないですね…

今気付きました。

さて、僕はよく勉学神社にいます。

というか…いるというか、住んでる？ですかね。

家もありますけど、寝るためだけに帰るようなものですし。

神社の中で何をしているかと言われれば…

基本的には参拝に来た人に勉強を教えたり…

将棋の辻道場を開いたり…

後は…

遊んでますね。

ああ、たまに警護とかもしてますよ。

僕の黒コートにはそういう類の物も少なからず入ってますし。

あ、そうそう。

常に黒コートか白衣ですけど、妖しいものではないので。

そこの所よろしくお願いしますよ。

好物はヨーグルトです。

最早乳酸菌は必須エネルギーですね、はい。

さてと。

じゃあこの辺で。

勉学神社に来れば、会えますので。

お待ちしております。

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