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episode 4  【恋】の人 ページ13

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 ひい、ふう、みい、よう……あと幾つやったかは、忘れてもたわ。まぁ、いっつも数えては途中で飽きて、そうやって結局、分からんようになってまう。いつものことやわ。

「おはようございます」
「あい、あい…おはよーさん、何の御用で」

 事務所の窓からひょっこりと顔を出すと、そこには見目麗しい青年が立っとった。休日やからか、薄い若葉色のシャツにスラックスと少々ルーズな格好やな。

 目ぇも髪の毛も艶のある黒。日本人にしては少し高めでスッとした鼻梁。オレよりだいぶ上背があって、でも細身やってん。加えて知的な印象も受ける。今時のこじゃれた女の子に喜ばれそうなパーフェクト・ガイやった。

 やからか、疑心が沸いた。

「キレーですね、おにーさん」
「ありがとう」

 お愛想してニコニコ笑顔を向けると、おにーさんの方も微笑み返してくれた。いやー、オレが女やったらイチコロやんな。

「おにーさんみたいなイケメンがうちくるなんて、珍しなぁ」
「そうですか…?」
「そりゃそやろぉ?やってここ…」

 オレは窓口のすぐ上に掲げてある、木の看板を指差した。

「【恋愛】専門の神社、やで?」







「ほな、狙うとるんはダチの女っちゅうわけやんな?」

 事務室のなかにいれてやり、特製の茶ぁも淹れたって、イケメンプライスで羊羮もだしたった。いやぁ、美人に甘いのは治したほーがよかってんかなぁ?

「身も蓋もなく言うと、はい。そうです」
「いやいやおにーさん、こーいうんはチープな言葉のほーが潔いもんやで」

 こんなイケメンがこないなとこにくるんは、やっぱ面倒事の他には理由あらへんよな。

「どぉしてもその人やないとあかんのん?」
「……はい」
「どぉ〜しても??」
「はい」

 オレは少し迷った。オレの力使うんはええよ、早いし。やけど、オレができんのんは壊すことと何もないとこに新しもんを作るだけや。

 相手の男を殺すんがオレのできること、人の心を操るんはオレの仕事やない。

「ほなまた、来てください」
「はい」






 イケメンを帰して、オレは大樹によじ登った。



 あいつに頼むん、億劫なんやけどなぁ。



 はぁ、と大きくため息をついた。



 この神社のすごいところは、100%恋が成就すること、それは、神社の管理人のオレの成したことやない。



 先の苦労の前に、休養とらせてもらうで。オレは、木の上で風に吹かれ、うとうととまどろんだ。







 

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モコ。(プロフ) - イヨ(スレンダーマン。)さん» そういうことですか((*゚∀゚))オリキャラあるあるですね笑 (2014年11月10日 0時) (レス) id: b412146a05 (このIDを非表示/違反報告)
イヨ(スレンダーマン。)(プロフ) - モコ。さん» いえ……ダメダメおっさん設定なの自分でも忘れかけてたんですよ。 (2014年11月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 09fb693b49 (このIDを非表示/違反報告)
モコ。(プロフ) - イヨ(スレンダーマン。)さん» 了解です。…おっさん?? (2014年11月9日 19時) (レス) id: b412146a05 (このIDを非表示/違反報告)
イヨ(スレンダーマン。)(プロフ) - 更新してきました。おっさん…… (2014年11月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 09fb693b49 (このIDを非表示/違反報告)
モコ。(プロフ) - イヨ(スレンダーマン。)さん» 遅くなってしまいました汗 よろしくお願いします! (2014年11月9日 19時) (レス) id: b412146a05 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モコモコ。 x他6人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2014年5月17日 17時

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