ナイショの話 (黄) ページ18
校長室から、体育教官室、職員室やら
保健室が並んだ廊下
掲示板には部員募集とか進学情報とかの貼り紙が貼られてる。
窓から野球部の練習の声が聞こえて。
そんなのを見るふりして
あたしは待ってる。
愛しい彼を。
……って
ぼーっと外見てたら
速足で歩いていく、彼を見過ごした。
『亮ちゃん！！』
ハッ！とした顔で
深緑のジャケットを着た背中が振り返る
「…ちょ、ちょ、ちょ」
(ちょ、ほんま勘弁して)
口にシーって人差し指を当てながら
誰にも聞こえないような小さい声で
あたしに近づいてくる。
『なんで』
(だって、ここはあかんとこ！)
『いーじゃん、誰もわかんないって！』
(バレたらただじゃすまんわ…で？なに？)
そう、あたしの彼は教師。
他の子からも”亮ちゃん”って呼ばれてるし
むしろ錦戸先生って呼ぶ子のが少ないんだから
別におかしなことじゃないって思うんだけど？
(今日 何時に帰ってくる？)
(あー…18時過ぎるくらいかな)
あ。
こんな時に教頭…
『…それでぇ、ここの大学の判定が…』
「……ん？あ、あぁ。
大丈夫やと思うで？Aなら』
ペコっと会釈したら
よしよし。みたいな顔で通り過ぎてった。
(…ほら、言わんこっちゃないやん)
(いいじゃん、バレなかったんだから。)
(ん。まぁ、とりあえず………ほいっ)
こっそり
ブレザーのポケットに放り込まれた
家の鍵。
『…じゃぁ。錦戸先生、さようなら』
「…お。おん。気いつけて帰り？」
(…俺んちに)
【ナイショの話】
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ruru(プロフ) - okanさん» お返事遅くなりました！ありがとうございます！やっぱりどこへ行ってもしっくりこなくて戻って参りました(笑)okanさんの言葉にいつも救われてます、ありがとうございます！ (2018年2月11日 9時) (
レス) id: b3abd53929 (このIDを非表示/違反報告)
okan(プロフ) - ruruさんの伝えたいことの何十分の一しかわたしには分かってないかもしれないけど、それでもやっぱり貴女のお話が好きです。ありがとう (2018年2月9日 0時) (レス) id: a4c4e7c957 (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - NobuYouさん» 約束はいつかまた…です笑 (2017年10月24日 23時) (レス) id: 1b4d787e53 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - ruruさん、約束しちゃいましたね笑めちゃくちゃ期待して待ってます！！ (2017年8月28日 22時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
ruru(プロフ) - NobuYouさん» …ってことは、ガッテン承知の助！！笑笑 真っ黒なお話考えます(^^) (2017年8月28日 21時) (レス) id: 4cdf4400e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ruru | 作成日時：2016年5月16日 22時
