恋する本屋さん６

P185 ページ6

マ「知佳の夢は俺の夢だし・・・それに絶対に俺のとこに帰ってくるから。心配だけど、反対は無いよ」





この表情も


この声も






何度この気持ちが私に向かないかと思ったけど…




一生私には向くことはないんだと…



毎年毎年打ちのめされるんだ







加奈「知佳さんは、こっちに戻ってくる気無いんですか…？」



知佳「…そうね・・・もうちょっと、あともうちょっとだけあっちで頑張りたいと思ってる。 ね、雅貴？」





マ「俺はいつでも待ってるから」









…。






本当に慈しむように知佳さんを見る雅貴さん…





待ってるって…






雅貴さんだって本当は早く帰ってきて欲しいんですよね？





行くたびに世界地図を眺める雅貴さんを見てきた



時差を気にして電話を掛けようか悩んでる雅貴さんを見てきた





私が一番あなたを見てきたのに…







なのに…









太「…すごいな…２人とも…」



知「へへ！ 藤ヶ谷君は居ないの？そうゆう子？」



藤「…俺は、出会っていたいなって思いますね。」








そう言って私に少し笑いかけた太ちゃん…









知「藤ヶ谷君なら、きっと出会えるはずだよ！ ね、加奈ちゃん！！」








加奈「…え！？あ、うん…」









私にもいつか…





あなた以外の人に出会える日が来るのかな…？









私はその答えに半笑いしか出来なかった

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