恋する本屋さん６

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展望デッキのベンチに私、加奈、太ちゃん、みっくんの順に一直線に並んで座る








あ「あ、あれかな〜」




加奈「まさか、まだ離陸してないでしょ？」




あ「あ、そっか・・・ねぇ、加奈？」



加奈「うん？」




あ「知佳ちゃんと会ったの？



加奈「んー」



あ「・・・いつ？」



加奈「昨日の夜。振られに行ったの」








藤「！！」








加奈「ふふ、本当良かった…ちゃんと見送り出来て！」









清々しい横顔


太陽の光を眩しそうに細める目も、キラキラしていて









聞きたいことは山ほどあるけど…









あ「…神様って本当不公平だなぁ」









なんだか眩しい









加奈「ん？」





あ「なんでもなーい」







藤「ってかさー北山―」


北「んー？」


藤「今何時―？」


加奈「んーっと・・・もうすぐ12時？」


藤「さっきからさー俺のケータイが震えっぱなしなんだよねーあ、渉からもかかってきてる」


北「え？よこーさんまで？」







加奈「え？・・・時間・・・・」







北「んーマネには１２時には戻るって言ったからねー」









あ・加奈「「！！！！早く戻って！！！」」








藤・北「ハイ…」






なんだかのんびりモードが抜けきらない２人を引っ張って起き上がらせて







北「・・・２人も気を付けて帰ってね！今日、お店何時まで？」



あ「んーっと、今日はマスター戻んないから掃除して適当に閉めちゃうかな」




北「わかった！！んじゃ！！！行くぞ〜藤ヶ谷！！！」









藤「あぁ、あ、加奈ちゃん…またね！！！」


加奈「え、あ、また・・・？」


藤「そう、また！」


加奈「・・・あ、はい、また、ね？」









そう言って風のように走り去って行った

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