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だんまりを決め込んだ加奈をじっと見つめる
そして一つ息を吐いて口に出た言葉は
加奈「…太ちゃんに好きだって言われた・・・」
衝撃告白
あ「っ熱っ!!!!」
思わずココアを吹き出しそうになると
せき込む私の背中を「大丈夫―――?」って背中をさすってくれる加奈
顔を覗き込むといつも通りの加奈
なのに…
あ「ごほっ…あ、ありがと、もう大丈夫… それで加奈は?」
加奈「・・・私は…」
あ「うん…」
加奈「正直、分からない…」
あ「わからないって…それは....?」
加奈「…全部」
あ「全部って…」
加奈「自分でもよく分からない」
あ「だから、分からないってどういう事…??」
普段は白黒きっぱり言う加奈なのにどんどん歯切れが悪くなる
聞き返す私の口調も自然と強くなってしまった
・・・。
そしてまた始まった沈黙の時間
じっと自分の手元を見て一息ついた加奈の顔は気まずそうな表情で
そしてゆっくり喋り始めた
加奈「・・・嬉しかったの・・・抱きしめられた時・・・」
あ「!!!抱きしめ、られた!?」
加奈「うん・・・とても暖かくてさぁ・・この胸に飛び込んだらどんなに幸せなんだろうって思った…」
あ「うん・・・それで・・・??」
加奈「すごい苦しくて、心臓破裂しちゃうんじゃないかってくらいで、でも凄い満たされていくのが分かって・・・」
あ「…太ちゃんの事...??」
加奈「でもさ、分からないの・・・」
あ「なんで・・・??それが答えじゃないの??」
加奈「それは・・・違うと思う・・」
あ「違う・・・??」
加奈「・・・太ちゃんの腕の中で・・・雅貴さんの手の感触を思い出したの…大きな雅貴さんの手・・・
…最低でしょ? この腕が雅貴さんだったら・・・って頭をよぎった…」
だんだん尻窄みで小さくなる声
あ「加奈・・・」
加奈「分かってる…雅貴さんが知佳さんの事しか見てない事くらい・・・」
ずっと横で見てきた親友の恋
私はかける言葉も無くて、そっと加奈の手を握りしめたら
小さく
「ありがと・・・」
そう聞こえた気がした
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つゆ(プロフ) - 早く続き読みたいです。更新お願いします (2016年4月30日 17時) (携帯から) (レス) id: 2be05844cb (このIDを非表示/違反報告)
yamako(プロフ) - 楽しく読ませていただきました。続きが読めると嬉しいです^_^ (2015年3月31日 15時) (レス) id: 004eeb0853 (このIDを非表示/違反報告)
星歌.83(プロフ) - 更新してくださいー!!ずっとずっと待ってます!読みたいです! (2015年1月7日 12時) (レス) id: f58f284ca2 (このIDを非表示/違反報告)
しー(プロフ) - 続きまだですか(^^;o)Ξ(o;^^) ちょ〜気になります♪~( ̄o ̄)~~~♪頑張ってくださーいv(*^^*)/ (2014年4月13日 22時) (携帯から) (レス) id: f2618f22e5 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - Luv4eさん» さらにまたお久しぶりです〜ヽ(;▽;)ノ ついにトラブルメーカーが帰ってしまいましたが・・・またまた波乱の予感です〜。しばらくは更新続きます(予定)ですのでまたよろしくお願いします^ ^ (2014年3月27日 16時) (レス) id: 3b80e91fc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moco | 作成日時:2013年7月14日 0時