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fifty-seven ページ10

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「小エビちゃん、オレは何すればいーの?」





ぼーっとする私の横をフロイドくんはスッと通り過ぎ、ユウさんの隣に立った。





「手伝ってくれるんですか?ありがとうございます!そうですね…じゃあ皮剥きお願いしてもいいですか?」



「おっけー。」





フロイドくんはそう返事をすると、ユウさんが抱えて持っていた野菜たちを全て取り上げてまな板の上に移動させた。





「あ、ピーラーありますよ。使います?」


「んーん、オレ包丁でできる。」


「へぇ〜!意外と器用なんですね。」





キッチンに立つ二人の後ろ姿はまるで同棲中の恋人同士のようで…





「……。」





気がつくと私はまたボケーッと見惚れていた。





そう言えばフロイドくんは、ユウさんのことが好きなんだっけ…





ユウさんは、フロイドくんのことをどう思っているんだろう…





見た感じはとてもお似合いだけどなぁ…





「…あの、私も手伝います。」





そんなことを思いながら、私はユウさんに話しかけた。





「えぇっ、ありがとうございます!じゃあフロイド先輩が剥いた野菜たちを切ってもらってもいいですか?私はお肉の下ごしらえをしとくので!」





そう言って包丁を渡されたので、私はそれを受け取り皮を剥いているフロイドくんの隣に立った。





「はい、じゃーまずニンジンね〜。」





すぐに皮が剥かれたニンジンを手渡され、それをまな板の上に置いて私はしばらくジッと見つめた。





「……、」





……えっと…どうやって切るんだろう…





適当に食べやすいサイズに切ればいいのかな…





端っこから切っていけばいいか…うん。





とりあえずニンジンを固定しようとガシッとその本体を掴み、勢いをつけて確実に切るために包丁を胸の高さまで振り上げた。





…よし、あの端を狙って……!





______ザグッ!!!





「…ぅわっ!」





勢いよく振り下ろした包丁は思いの外大きく響き渡り、驚いた私は包丁を持ったままその場から少しだけ後ずさった。





「は?!何してんの?!」





頭上から途端にフロイドくんの焦った声が聞こえたかと思うと、何故か突然私は持っていた包丁をパッと取り上げられてしまった。





「え…フロイドくん…?」





何か間違ったことをしてしまったのだろうか…





蔑んだような目でこちらを見てくるフロイドくんを私は首を傾げて見つめた。





. . .


お料理できないド天然うさぎちゃん(;-;)

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もちわ(2)(プロフ) - 「痛いです、フロイドくん。3」https://uranai.nosv.org/u.php/novel/mochiwa3/ 続編できました!よろしくお願いいたします。 (2021年9月9日 21時) (レス) id: 4bf11393fc (このIDを非表示/違反報告)
麦ちょこ(プロフ) - うさぎちゃん可愛いですっ!更新応援してます! (2021年7月4日 20時) (レス) id: e4f9b9f7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ。(プロフ) - うさぎちゃん可愛すぎ… (2021年7月4日 17時) (レス) id: c64c0910b5 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 案外、料理ができない!! 可愛いッッ!! (2021年7月1日 23時) (レス) id: d3f5082d22 (このIDを非表示/違反報告)
もちわ(プロフ) - 丙ののののさん» そっちですかぁぁ!!|д゚)完璧勘違いしてました…うさぎちゃんにさらなる身の危険が…(( (2021年6月9日 8時) (レス) id: 18901004ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もちわ | 作成日時:2021年5月31日 1時

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