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｢…ユウさんに、私が女だってバレていたようで…その流れというか、お泊まりをすることになりました…。｣
モジモジと自身の制服のズボンをキュッと握りながら、私は寮長にそう伝えた。
そしてこれからはお風呂もオンボロ寮に借りることにしたということも伝えた。
｢…勝手だとは分かってるんですけど、許していただけないでしょうか…。｣
私はそう言って深く頭を下げた。
｢…勝手にしろ。俺には関係ねぇ。｣
｢…！｣
意外にも寮長はあっさりと許可を出してくれた。
…単にそういったことが面倒くさかっただけなのかもしれないが…。
｢あ、ありがとうございます…！｣
嬉しくなった私は先程よりも深々と頭を下げた。
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無事寮長に許可をもらい、私は自室で荷物をまとめた。
入浴セットをいつもの肩掛けの鞄に詰め込み、普段であれば入浴後に着用する寮服を、もこもこの寝巻きに替えて別の鞄に詰めた。
｢よし、準備万端…！｣
私は初めてのお泊まりに胸が高鳴っていた。
ラギーくんに捕まってしまったこともあり、かなり時間がかかってしまったので、私は急いで自室をとび出てオンボロ寮へと向かった。
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｢遅く、なりました…っ、｣
鏡舎から全力疾走で来たため、私はハァハァと肩で息をしながらオンボロ寮の扉を開いた。
｢あー、やっと来たぁ遅すぎー。｣
さっそく出迎えてくれたのはムスッとした顔のフロイドくんだった。
｢何してたの？オレちょー腹減ったんだけど。｣
"早くご飯の準備しよ〜"
そう言って私の手をグイッと引っ張り歩き出したフロイドくんに、私は浅い呼吸を落ち着かせる間もなくまた重たい足を動かすしかなかった。
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フロイドくんに引っ張られて着いた先はキッチンだった。
｢あ！A先輩おかえりなさい！｣
明るい声のした方を見ると、そこには赤色の可愛らしいエプロンを着けて、両腕にニンジンやジャガイモを抱えているユウさんの姿があった。
｢今日のご飯カレーでもいいですか？グリムとフロイド先輩が早く食べたい〜ってうるさくて…。ちゃちゃっと出来るものにしたんですけど…。｣
小さく溜息をつきながらそう言うユウさん。
｢………。｣
｢……A先輩？｣
気がつけば私は、ユウさんのその姿にボケーッと見惚れてしまっていた。
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もちわ(2)(プロフ) - 「痛いです、フロイドくん。３」https://uranai.nosv.org/u.php/novel/mochiwa3/ 続編できました！よろしくお願いいたします。 (2021年9月9日 21時) (
レス) id: 4bf11393fc (このIDを非表示/違反報告)
麦ちょこ(プロフ) - うさぎちゃん可愛いですっ！更新応援してます！ (2021年7月4日 20時) (レス) id: e4f9b9f7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ。(プロフ) - うさぎちゃん可愛すぎ… (2021年7月4日 17時) (レス) id: c64c0910b5 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 案外、料理ができない！！ 可愛いッッ！！ (2021年7月1日 23時) (レス) id: d3f5082d22 (このIDを非表示/違反報告)
もちわ(プロフ) - 丙ののののさん» そっちですかぁぁ！！|дﾟ)完璧勘違いしてました…うさぎちゃんにさらなる身の危険が…(( (2021年6月9日 8時) (レス) id: 18901004ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちわ | 作成日時：2021年5月31日 1時
