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｢今日はどーしてフード被ってないんスか？｣
｢あっ、｣
そう言ってツンツンと私の耳を触ってくるラギーくん。
私はラギーくんに指摘されるまで、自身がフードを被っていないことに気がつかないでいた。
｢あの、これは…｣
オンボロ寮から鏡舎に行くまでの道中、珍しいことにフロイドくんがあまりにも私の耳に興味を示さなかったので、すっかり私はフードの存在を忘れてしまっていたのだ。
いつものようにすぐにフードを被ろうとしたが、何故か突然その手をラギーくんに止められた。
｢教えてくれないと、オレが外泊許可出さねぇッス。｣
そう言うラギーくんの顔はなんともまあ意地悪で…
｢…やっ、…っ、あの、僕は…っ、｣
｢はい、なんスか〜？｣
シシシッと笑いながら執拗に私の耳を撫でてくるラギーくん。
私はその手から逃げるように、必死に顔をラギーくんから背けていた。
｢……っ、｣
ここでフロイドくんの名前を出しても、きっと話がややこしくなるだけだよね…
だったら_____
私はギュッと拳を握りしめ、大きく息を吸った。
｢___つ、強くなろうと思って…！｣
そして私なりの大きな声で、らしくもない台詞を言ってみた。
｢………、｣
しかし、さすがにらしくなさすぎたのか、目の前のラギーくんは私の耳に触れたまま固まってしまった。
｢あ、あの…ラギーくん…｣
固まってしまったラギーくんを、"言ったので離してください"と言わんばかりの目で見つめると、ラギーくんはハッと我に返ったのかすぐに耳から手を離してくれた。
｢あ〜、なるほど、そうなんスね。｣
そして意外にもラギーくんはそれを信じてくれたようで、スッと目の前から体を退けてくれた。
｢どーぞ、レオナさんならベッドでぐーたらしてるッス。｣
｢あ、はい…。｣
あまりにもあっさりと退いてくれたので、少し拍子抜けしながらも私はもう一度寮長の部屋の前に立った。
そしてまた改めて扉をノックしようと右手を胸の前まで持ってきた時だった。
｢Aくん、」
ふと、後ろからラギーくんに名前を呼ばれた。
｢はい…？｣
返事をしてそちらを振り向こうとした瞬間だった。
________ガブッ、
｢______っ、？！｣
突然首筋に、今まで感じたことのない鋭い痛みが走った。
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もちわ(2)(プロフ) - 「痛いです、フロイドくん。３」https://uranai.nosv.org/u.php/novel/mochiwa3/ 続編できました！よろしくお願いいたします。 (2021年9月9日 21時) (
レス) id: 4bf11393fc (このIDを非表示/違反報告)
麦ちょこ(プロフ) - うさぎちゃん可愛いですっ！更新応援してます！ (2021年7月4日 20時) (レス) id: e4f9b9f7c4 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ。(プロフ) - うさぎちゃん可愛すぎ… (2021年7月4日 17時) (レス) id: c64c0910b5 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - 案外、料理ができない！！ 可愛いッッ！！ (2021年7月1日 23時) (レス) id: d3f5082d22 (このIDを非表示/違反報告)
もちわ(プロフ) - 丙ののののさん» そっちですかぁぁ！！|дﾟ)完璧勘違いしてました…うさぎちゃんにさらなる身の危険が…(( (2021年6月9日 8時) (レス) id: 18901004ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちわ | 作成日時：2021年5月31日 1時
