雨が嫌い【国見英】

雨宿り ページ12

『…』

国見｢…｣



何を話せば?!



国見｢ねぇ、今日どうしたの？｣


『え！？べ、別になんともないよ！』


国見｢いや、明らかにおかしかったよ｣


『き、気のせいじゃない？』


国見｢…そ、｣


好きな人に嘘をつくのはつらい…つらすぎる…




あれ？頬に水？泣いてるのかな？ダメだなぁ…



国見｢って雨降ってきた…｣


『えっ…ほんとだ…』


いや、雨かよ！


『あっ…傘忘れた…』


国見｢同じく…｣


『雨宿りする？』


国見｢そうだなぁ｣






というわけで急遽、お寺に雨宿りをすることに…




まぁ、誰もいなかったから屋根の下にいる感じだけど…






『にしても、いきなり降ってきたね…』




『最近、雨続きだし…テンション下がる…』



国見｢…ね、タオル持ってない？｣



『え、タオル？あったかなぁ…』



『あっ！あったよ』


国見｢ちょっと貸してもらっていい？｣


『いいよ〜』



って！今思ったけど！国見と2人きり！屋根の下！



そして、濡れててもかっこいい！っていうか！濡れてて色気が追加されてるよ！



国見｢何かついてる？｣



『ううん！何も？！///』



国見｢？そ、｣




水も滴るいい男とは国見のことか…




国見｢雨宮は濡れてないの？｣



『え、あっうん！平気！』


『ま、ちょっと寒い？ぐらい』


国見｢…はい///｣



『ん？』




え、待ってこれ国見の上着…



国見｢サイズでかいけど…タオルのお礼…｣




彼シャツぅぅぅ！！！！いや！違うけどね！色々と！




『あ、ありがとう…///』


国見｢ん、///｣









((まだ、やまないでほしいな))

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