よん ページ4
今日はなぜかメンバーがかさくんに絡む回数が多い
チラリとそちらの方に目を向けると、くまくんに頭を撫でられている最中だった
なぜか、なんて言ったが理由は分かっている
これが5人での、朱桜司がいるKnightsでの最後の舞台だからだ
俺と王さまは、特にれおくんは彼と一緒にいた時間が短かった
それは王さまが不登校になったからであって
ざまぁみろ と言ってやりたかったがアイツが不登校になって
ジャッジメントを開催する、なんて馬鹿なことを言い出さなければ今のKnightsはなかったのかもしれない
ふと客席に向けていた目線をステージに合わせれば、かさんがこちらに向かってきている
自分に近づく影に何かと思っていれば
どうやら、くまくんに“セッちゃんとこ行っておいで”と言われたらしい
全く余計なお世話だ
いつもの整えられた朱色はライブでステージ上を動き回ったせいか、少し乱れている
髪を直すついでに、お疲れ の意味を込めて頭を撫でると
｢痛いです｣
と言葉を投げられた
このクソガキ
メンバーｲﾁ体力がなくてダンスも未熟なくせに先輩騎士に追いつこうと必死なその姿に、呆れ 悪態を吐くと同時に認めていた
ラスト1曲を歌い上げる前に、体力が持たなくてダウン なんて何度かあったが、今日だけはそんなのでは困る
それでは俺たちが用意したステージがおじゃんになってしまう
このライブが終わったら目一杯甘やかしてあげるから、だから今日は最後まで頑張ってよねぇ？
.
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←さん
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もちる* | 作成日時：2017年12月30日 12時
