特別なキミ (ページ28)

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蓮side_______

エントランスでAちゃんの部屋番号を押せば、聞こえたAちゃんの声。

A『はい』

蓮「俺。」

A『どうぞ。』

Aちゃんにも見えてるであろうモニターに向かって目をやり、中に入る。

玄関前。

誤解をときたい一心で。
勢いで来ちゃったけど、、、

妙に緊張してきた。

玄関でモタモタしてたら、玄関が開いた。

蓮「ぇ、」

A『そんなとこに居ないで、中、、入って？キャップにマスクで玄関前にいて、不審者だと思われたらどうするの( ´ー`)』

と、ちょっとニヤケてる。

蓮「あ、うん、じゃあ、、お邪魔します。」

A『どーぞ。』

Aちゃんに続いて中に入る。

A『車だよね？コーヒー飲む？』

蓮「ぁ、うん、、ありがと。」

キッチンでコーヒーを淹れてくれてるAちゃんを見てる、、見惚れてる。

A『どうぞ( ´ー`)旦』

蓮「ありがとう。」

ソファの端と端に座る俺たち。

変な距離感が今はすごく嫌だ。

猫舌なAちゃんは一生懸命ふぅふぅしてるけど、俺は一口飲んで、、、

蓮「旨っ！」

A『もう飲めたの？』

蓮「Aちゃん猫舌だもんね(⌒‐⌒)」

A『んー( ￣ー￣)』

なんて、ちょっと可愛いAちゃんのリアクションに緊張が少しとけた気がした。

蓮「Aちゃん？今日のことなんだけどさ？」

俺がそう話し出せば、Aちゃんはマグカップをテーブルに置いてから、

A『、、蓮くん、私別に気にしてない。だって、仕事関係で会う人のこと、邪険にできないもん、ね？』

と。

俺の考えと丸々同じで。
それを俺が言いに来たことも、
言い出しにくかったのも、
全部わかってくれていたようだった。

A『蓮くんも忙しいのに、私が変な態度とったから、気にさせちゃってごめんね？』

蓮「Aちゃん。」

A『ん？』

マグカップに手を伸ばしたAちゃん。

蓮「あ、ちょっと待って！まだ熱いと思うからさ、、それ、冷めるまで、俺に時間ちょうだい？」

A『え？どーゆー、』

本気で意味がわからなそうな顔のAちゃん。
可愛いけど、、今はそれより、、

この微妙な距離を無くしたい。

俺もマグカップをテーブルに置いて、Aちゃんの左手を掴んで腕のなかに閉じ込めた。

蓮「言うことちゃんと考えてきたのに、、Aちゃん、全部先に言っちゃうから。」