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ピアス ページ24

赤side



ピピピ....ピピピ.....


目覚まし時計の音で目が覚める。


あ、今日から仕事か。


重い体を持ち上げてキッチンに行き、ポットにお湯を入れ、食パンをトースターに入れる。


そういえば、どうやって帰ってきたんやっけ。


思い出そうと頭を働かせても、二日酔い気味で頭が痛むだけ。


とりあえずすっきりしよう、と思い洗面所に行き顔を洗う。


タオルで顔を拭きながら廊下を歩いとると、キラっと光るものが目に入ってきた。


「ん?なんやこれ」


しゃがんで拾ってみる。


金色の十字架に、ちっさい針みたいなんがくっついとって、


これは.....ピアス。


「智洋さん、の....?」


なんで智洋さんのピアスがここにあるん。


昨日、家に上げた.....?


待ってや、全然覚えてへん。


なんも変なことしてへんよな、俺。


たしかに、酔って帰ってきたわりには部屋着に着替えとるし、風呂に入った痕跡もある。


ワイシャツも洗って干されとって、スーツもハンガーにかけてあった。


さすがに、何もしてへんよな.....。


朝ご飯を秒で食べ、歯磨きをしながらスーツに袖を通し、昨日の出来事を頭の中から引っ張り出す。


いくら記憶をまさぐっても、智洋さんに帰ろうと言われたところまでしか思い出せない。


「.....あっ、やば、時間」


気づけば遅刻ギリギリの時間。


とりあえずピアスをスーツのポケットに入れ、家を飛び出した。

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作者名:もちもち子 | 作成日時:2020年7月5日 22時

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