憧れのあの人に。続【JW赤×緑】 (ページ9)

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取り残しページ9

赤side

微かに会話が聞こえる。

緑｢.....っで、大丈夫やか.....｣

橙｢しげになんもされんかったか！？｣

照史くんの声は聞こうとせんくても聞こえてくる。

やからなんもしてへんって。

.....したか。してもうたわ。

そうや.....俺、キスしてもうたんや。

もう、後戻りできへんな。

ちゃんとこの気持ちと向き合わなあかん。

そう決心した時、バタバタバタッと足音が近づいてきた。

緑｢あー！だめだめ！あっくん！入らんといて！｣

橙｢え、なんでだめなん。なんかやましいことでもあるん？｣

緑｢ちゃうちゃう！えー.....えーっと.....美容院！美容院行くねん俺！｣

咄嗟に出たであろう嘘をでっちあげとる。

緑｢あ、てかもう出なあかん！ちょ、あっくん一緒に行こうや！｣

橙｢え、お、おん！行くか！｣

ガチャッ

.....え？

俺ここに取り残されたん？

しばらく経っても戻ってこないため、ガラガラッとクローゼットを開けてリビングに戻る。

スマホを見ると智洋さんからメールが入っとった。

『ごめん！鍵置いてくの忘れてもうた！ほんまに美容院行くことになったから待っとって！』

いや.....意味わからん。

そもそもなんで美容院行くことにしたん笑

まあええかあ。待っとくか。