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「おかかぁ！！！！！！」
禪院は送信ボタンをタップしようとする狗巻を必死に抑える。
「待て、棘！上！上のメッセージちゃんと見ろ！」
禪院の言葉にピタリと暴れるのを止め、再び花宮のスマホに視線を向ける。
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A憂太くんはパンダくん好き?
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「明太子……」
なんだ、パンダの話か。と一気に熱が冷める狗巻。
大人しくなった狗巻を見て、禪院はため息をついた。
「てかなんで急にパンダ？」
「俺、憂太に好かれてた」
「憂太くんの、パンダくんへの愛を確かめようとと思って〜」
えへへ、とふわふわ笑う花宮にこれまた狗巻は心臓を撃ち抜かれる。
狗巻はひたすら、花宮にが可愛すぎて心配になっていた。
「ねー、なんて返そうかなぁ」
「ちょっと貸してみ」
花宮からスマホを受け取り、文字を打ち込むパンダ。
パンダの指にはスマホが反応するのが少し不思議で面白い光景である。
「はいよ」
パンダから返ってきたスマホのトーク画面には、先程の乙骨のメッセージへの返信が送信されたいた。
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Aわたしは?
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「おかかおかかおかかぁ！！」
画面を見た狗巻がパンダをボコボコに殴りつける。
パンダは「ははは」と笑いながら狗巻をあしらっている。
「わ！もう既読ついた！」
そして間もなくピコン、と新しいメッセージが表示される。
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憂太Aちゃんはもっと好きかな
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今度はジッッと勢いよく口元のジッパーを下ろし、通話ボタンを押そうとする狗巻。
それを止める禪院。
朝から騒がしいのはいつものことである。
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棘憂太
棘許さない
棘許さない
憂太えっ……?
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作者名：もち明太 | 作成日時：2021年1月30日 3時
