よっつめ ページ13
.
「___Aー、準備できた？」
「できた！」
今日は待ちに待ちに待ちすぎた、みんなでお出かけの日。
ちょっとだけ気合を入れてメイクやヘアセットなどの身支度をし、いつも通り野薔薇ちゃんが迎えに来るのを待っていた。
「やっぱアンタ、元がいいだけあって可愛いのよね……腹立つ」
「え、えぇと……ありがとう？
野薔薇ちゃんは今日も美人さんだね！」
「ふふん、当然！」
大抵の女の子は、美人だと言われると"そんなことない"って謙遜するけど、野薔薇ちゃんはいつも自信に満ち溢れている。
私は野薔薇ちゃんのそんなところが大好きだ。
「さ、行くわよ。さっき虎杖から寮の下で待ってるって連絡きたから」
「う、うん。
あっいや、ちょっと待って……」
野薔薇ちゃんが来る前に念入りにチェックした髪型やらメイクやらをもう一度鏡で軽く見直す。
「恵くんに見られるんだから、おかしなとこないといいんだけど……」
前髪を指で触りながらそう言うと、隣で野薔薇ちゃんが小さくため息をついた。
「私が可愛いって言ってんだから大丈夫よ」
「……野薔薇ちゃんすき」
「はいはい、伏黒に言え」
何度目かも分からないこのやり取りに、二人ともくすりと笑うと、悠仁と恵くんが待っている場所まで足を運んだ。
.
.
.
「待たせたわね」
「二人ともおはよう、待たせてごめ……」
"ごめんね"と言い終わる前に言葉が途切れてしまった。
「(め、恵くん私服……いやちょっと、待って……かっこいいんだけど……えっと、どうしたら)」
普段とは違う恵くんの私服姿に目を奪われていると、野薔薇ちゃんに背中を小突かれる。
そして私の耳元に口を寄せて、小さい声で呟いた。
「……A、見すぎ」
「！！？！！？！」
野薔薇ちゃんにそう言われた途端、来て早々恵くんの私服を見てフリーズするというなんとも恥ずかしい状況であることに気付いた。
「A？どったの？」
「う、ううん、なんでもない！
そうだ悠仁、お昼ご飯の候補2箇所あるんだけどどっちがいい？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
肉じゃが - なぜだ…恵推しじゃないのにこの小説が神様に見えてきた… (8月15日 18時) (
レス) @page34 id: 42198287f0 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - ｱｲﾗﾌﾞﾒｸﾞﾐｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲ 投稿頑張ってください！応援してます！この作品めっちゃ好きなので！ニヤニヤが本気で止まらないです!!!いいなぁ夢主ちゃん。私も恵君に可愛いって言われたいよーーーー😭 (2022年8月30日 17時) (レス) @page23 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - あぁぁぁぁぁぁ！恵君かっこいい！私の顔今真っ赤です！今後も頑張ってください！ (2022年1月8日 15時) (レス) @page34 id: 634c848308 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - やばいニヤけが止まらない、、！w (2021年7月9日 16時) (レス) id: 7ab4427546 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - もち明太さん» ありがとうございます〜！！よろしくお願いしますっ！ (2021年2月17日 19時) (レス) id: ed116a4644 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もち明太 | 作成日時：2021年1月16日 17時
