. ページ2
.
「うへへぇ〜」
「気持ち悪い。」
ジャージに着替えながら頬をゆるゆるとさせていると野薔薇ちゃんに遠慮なく貶される。
野薔薇ちゃんと2人きりなので気が抜けてもう隠す気にもならない。
「まあ、良かったわね。伏黒に挨拶されてたじゃん」
「あっ、聞こえてたの？かっこよかったねぇ……！」
緩みすぎて落ちそうになる頬を抑えながら幸せを噛み締める。
「恵くん、優しいから…私が挨拶しようとして遮られたの気にしてくれたのかなぁ…素敵……」
「……まぁ、そうね。」
野薔薇ちゃんのパッとしない返事に"何よー！"と肩をポカポカ叩くと手を払われる。酷いね。
「てかA、自分から挨拶できてないんだから明日こそ頑張んなさいよ」
「ゔっ……はい」
「虎杖には普通にできてんだから、同じようにやればいいのよ」
「むっ無理無理！それができたら今まで苦労してないよ」
むりむり、と手のひらをひらひらさせながら更衣室の戸締りをする。
ちゃんと鍵がかかったかを確認し、グラウンドへ向かう。
「あんたさぁ、いつから伏黒のこと好きなの？」
"好き"という言葉になんだか恥ずかしくなり、じんわりと熱を帯びる。
「うーんと、悠仁と野薔薇ちゃんが入って来る前だったんだけど…
二人で一緒に任務に行ったことがあって、危なかったところを助けてもらったんだよね」
その時かな、と当時のことを思い出しながら野薔薇ちゃんに話すと、野薔薇ちゃんが少し難しい顔をしていた。
「えっなに？なにその顔。どうしたの？」
「いや…私らが入って来る前、伏黒と二人だったんでしょ？どうやって過ごしてたのよ」
「ん〜…お恥ずかしながら二人きりだと緊張して喋れなかったから、見兼ねた五条先生が色々気を使ってくれまして…」
「なんとなく想像できたわ」
「先生には大変お世話になりました」
ペラペラと喋っていると、あっという間にグラウンドに着く。
訓練や任務に私情を挟む訳にはいかないので、気持ちを切り替える。
「今日も頑張ろうね、野薔薇ちゃん」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1204人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
肉じゃが - なぜだ…恵推しじゃないのにこの小説が神様に見えてきた… (8月15日 18時) (
レス) @page34 id: 42198287f0 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - ｱｲﾗﾌﾞﾒｸﾞﾐｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲｲ 投稿頑張ってください！応援してます！この作品めっちゃ好きなので！ニヤニヤが本気で止まらないです!!!いいなぁ夢主ちゃん。私も恵君に可愛いって言われたいよーーーー😭 (2022年8月30日 17時) (レス) @page23 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - あぁぁぁぁぁぁ！恵君かっこいい！私の顔今真っ赤です！今後も頑張ってください！ (2022年1月8日 15時) (レス) @page34 id: 634c848308 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - やばいニヤけが止まらない、、！w (2021年7月9日 16時) (レス) id: 7ab4427546 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - もち明太さん» ありがとうございます〜！！よろしくお願いしますっ！ (2021年2月17日 19時) (レス) id: ed116a4644 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もち明太 | 作成日時：2021年1月16日 17時
