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「___と!言うわけなんですが!」
「Aうるせぇよ。ここ店だぞ」
翌日の19時。
昨日約束した通り、私と野薔薇ちゃん、真希先輩の三人で晩御飯を食べに来ている。
ちなみに野薔薇ちゃんのリクエストでお寿司です。自腹なので回るヤツです。新幹線で運ばれては来ません。
「伏黒とLINEねぇ……そういえば私も全然したことないかも。
真希さんは?」
「必要事項しか話さねぇな」
「やっぱり?伏黒ってなんかメッセージ送りにくいのよね。
"ああ。"とか"そうか。"とかしか返って来なさそう」
「そ、そんなに冷たい人じゃないと思うけど……」
「まあ、お前には優しいかもな」
「えぇ?みんなにも優しいでしょ」
「「いや、それはない。」」
ズバッと声を揃えて言う野薔薇ちゃんと真希先輩。
恵くん、優しいのに……
「てか、重油まみれのカモメに火つけてそうな男のどこがいいのよ。
あと偉そうだし」
「えぇ!?そんな!?野薔薇ちゃんの中の恵くんはそんななの!!?」
「ねー真希さん」
「まあ、生意気だとは思う」
「そ、そんな……かっこいいのに…」
誰も恵くんの良さをわかってくれなくて少し落ち込みながら、ちまちま箸を動かす。
恵くんの優しさはさりげないから、きっと野薔薇ちゃん気付いてないんだ……きっとそうだね…
「んなことより、恵にメッセージ送るんだろ?早くしろよ」
「えっ!?今ですか!?」
「見ててあげるわよ」
「で、でも……何を送れば…」
「何でもいいんだよ」
「なんでもって……」
どうしろと、と思いつつも二人の圧が怖いので恐る恐る恵くんとの未だに一度も使ったことのないまっさらなトーク画面を開く。
そして色々迷いつつも、文字を打ち込む。
A恵くん、こんばんは
AAです
.
「お前、何でもいいとは言ったけど…まじか」
真希先輩が画面を覗き込みながら呆れた表情になる。
「えっ…えっ!?まずい!?まずかったですかね!?」
「っはは!!悩んだ挙句自己紹介って…!」
「のっ野薔薇ちゃぁん……」
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肉じゃが - なぜだ…恵推しじゃないのにこの小説が神様に見えてきた… (8月15日 18時) (レス) @page34 id: 42198287f0 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - アイラブメグミイイイイイイイイイイイイイイイイイ 投稿頑張ってください!応援してます!この作品めっちゃ好きなので!ニヤニヤが本気で止まらないです!!!いいなぁ夢主ちゃん。私も恵君に可愛いって言われたいよーーーー😭 (2022年8月30日 17時) (レス) @page23 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
伊織 - あぁぁぁぁぁぁ!恵君かっこいい!私の顔今真っ赤です!今後も頑張ってください! (2022年1月8日 15時) (レス) @page34 id: 634c848308 (このIDを非表示/違反報告)
シーエル目つぶし(プロフ) - やばいニヤけが止まらない、、!w (2021年7月9日 16時) (レス) id: 7ab4427546 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - もち明太さん» ありがとうございます〜!!よろしくお願いしますっ! (2021年2月17日 19時) (レス) id: ed116a4644 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち明太 | 作成日時:2021年1月16日 17時