教令院の生徒 ページ14
今日も何時も通り、資料や本を全て纏めた物を部屋へ持って行く時に
隅っこの方に数人の男女達が一人の女の子を囲っていた。
なんか怪しい。
私はそう思うとその男女達の所へ向かった。
「だから、貴方が書いた論文を貸してって言ってるでしょ？」
「でも、此れは大事な論文で、他の人に見せる訳には•••」
「お前、友達が貸してって言ってるのに貸してやらないのかよ。
器、小せェな。」
「っ、•••••」
虐め、ね。成る程。
『貴方達、其処で何をしているの？』
「ッ⁈‼だ、誰よ、この人！！
勝手に私達の会話に首を突っ込まないでくれる？」
『確かに、勝手に会話に首を突っ込むのは悪かったけど。
もう一度聞くわ。貴方達は其処で何をしているの？』
「何って単に戯れあってただけっスよ〜」
何処がだ。
嘘を吐くな。
『“論文を貸して欲しい”と言っていたのが、貴方達にとって、“戯れあってる”になるんですね。』
「え••••••••」
女の子を取り囲んでいた男女達は顔を青ざめた。
『知ってるよね？教令院では生徒との論文の貸し借りは禁止って。
其れ、今迄も同じ様な事をしているのなら私が上に報告しますけど。』
「貴方が上に報告出来る権利なんて•••」
「あ、もしかして••••A書記官補佐ですか？」
女の子がおずおずしながら聞いてきた。
『そうよ。
取り敢えず、其処の人達は私から上へ報告させてもらいます。
適切な処罰を受ける心の準備をしておいた方がいいと思いますよ。
其れから貴方は自分の学院に戻りなさい。』
「あ、はい。あの、ありがとうございます！」
そして女の子は走って学院の方へ戻って行った。
私も生徒の時に似た様な事があったから見過ごせない。
そういえば、あの時に助けてくれた人ってアルハイゼン先輩だったな。
何で私はアルハイゼン先輩が苦手になったんだ？•••
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鬼ごっこ(プロフ) - まなちさん» ありがとうございます！中途半端な終わり方でやってしまいましたが、面白かったと言ってくれて嬉しいです！ (9月1日 23時) (
レス) id: cfe48e5587 (このIDを非表示/違反報告)
まなち - 面白かったです！お疲れ様でした！！ (9月1日 21時) (レス) @page43 id: 626fa9ab7b (このIDを非表示/違反報告)
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