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首筋を流れる汗にも気に留めず俺は足を進める。
「Aが起きた」と、ライからメッセージが来たときには気づいたら家を出ていた。
「A！！」
ガラッ、と盛大に病室のドアを開け放つと丸い二つの宝石とパチリと目が合う。
「え、マナ？どうした、そんな急いで、」
「ライからLINEきて、走って、きた、はぁ、」
「えぇぇ、そんな慌てずとも死なないのに」
ケロッと言い放つ我らが紅一点は星導が剥いたであろう林檎をシャリシャリと咀嚼してあっけらかんとしている。
「マナも食う？まじ美味い」
「…ふっ、はは！そんなん言うんやったら食べようかなぁ」
「俺が剥いたんですけど」
聞くところによるとAは目が覚めた瞬間、Dyticaからの説教三昧だったらしい。
ライからは「無理をするな」、
星導からは「自分もヒーローならば戦闘できる立場で無ければならない」、
カゲツは「一般人の心を守るのも務めだが、まずは自分の身を守れ」、
そしてロウは「妖術の強度が足りない。訓練しろ」と、目覚めたばかりの怪我人に言い放ったという。
「一ヶ月は絶対安静だってさー」
と不貞腐れているAを見て正直ホッとした。
「動きすぎて傷開いたら洒落になら無いですからね」
「はいはい、開かない程度にしますよー、だ」
「そういう問題ちゃうやろ」
「そうですよ、少しでも無茶したら小柳くんに意識飛ばしてもらいますかね」
「はぁ！？それは違ぇだろ！いっ、」
「えぇ！？大丈夫か！？」
「ほら言った側から」
「こりゃロウ呼ばんとな」
「俺がなんだって？」
「うわ…なんでいんだよ…」
風がAの柔らかい髪を揺らす。
「私には体力と手強い相手でも対当できる程の妖力が足りなかった。力不足ですまない」
「俺も弱くてすまん。Aのヒーローとしてのプライドを守れなくてごめん、」
「マナを信じて良かったって思ってる」
「っ！」
「守ってくれてありがとう」
そうふわり、と微笑んだAは綺麗だった。
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焼き餅もちもち(プロフ) - 美泳さん» 全然気付きませんでした…ご指摘ありがとうございます！ (2月2日 22時) (
レス) id: 2dcf268308 (このIDを非表示/違反報告)
美泳(プロフ) - コメント失礼します。概要のところに書いてあるヒーローたちの名前なのですが、akgくんだけ抜けてるように見えるます。気のせいでしたらごめんなさい。 (2月2日 8時) (レス) id: 69c64fedee (このIDを非表示/違反報告)
焼き餅もちもち(プロフ) - 仁科さん» ありがとうございます！ご期待のそえる出来になるか分りませんが、今日中に投稿めざして頑張っているので少々お待ち下さい！ (1月27日 10時) (レス) id: 2dcf268308 (このIDを非表示/違反報告)
仁科(プロフ) - 成人式のお話とても楽しみです…！！ (1月24日 22時) (レス) @page27 id: 81dc20dea8 (このIDを非表示/違反報告)
焼き餅もちもち(プロフ) - 左右田湊翔さん» リクエストありがとうございます！遅くなりそうですがやらせていただきます！ (1月23日 20時) (レス) id: 2dcf268308 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちびーむ | 作成日時：2024年1月3日 21時
