27・忘れたい ページ28
船に戻ったAは真っ直ぐシャワー室へと向かった。
つなぎに着いてしまった血も、自身に着いた欲望の血も全て洗い流したかった。
まだついて間もないつなぎの血はあっという間に綺麗になり元の色に戻る。
『早く寝よ』
軽く身体を洗い、服に着替えて自身の部屋に戻ると、Aはベッドに入る。
忘れてしまいたかった。
今日見た事も、自身の考えも、胸の痛みも。
何もかもがAには理解し難いもの。
ここまで喰種の嗅覚や聴覚を恨んだことはなかった。
『ッ黙れよ…っ！』
ローに纏わりつく女の声や甘ったるい匂いを、血の匂いよりも、Aが食った男の叫び声よりも鮮明に覚えている。
硬く耳を押さえ、強く目を閉じる。
『(…エトに会いたい)』
意識は暗闇の中に落ちていった。
……
その頃、Aがいなくなった東京。
高層ビルの屋上に座り、足をブラブラと宙に振る包帯で身体を覆いマントを来た小柄な人物。
「エト、Aは？」
エトと呼ばれた人物は、立ち上がり問いかけたタタラの方を振り返る。
顔は見えないものの、どこか寂しそうなエトは小さく「死んだよ」と答えた。
「でもどこかで生きてる気がするね」
「…そうだね」
「ただ、もう一回だけ会いたかったねぇ、A」
誰に言うわけでもなくそう言ったエトは、再び歩き出す。
「さて、行こうか。この世界をめちゃくちゃに壊しに、ね…」
※エトちゃん難しい
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イブ - 私は、ワンピースと東京喰種のどちらともはまっているので、もうめっちゃいい作品でした！ (2019年7月14日 14時) (
レス) id: ecc340d7eb (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - アリス・キーリングさん» ありがとうございます！ワンピ面白いですよね、本当に！！次回作も頑張ります…！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - 白ぴくみんさん» ありがとうございます！そうなんですね！コナン、面白くて…！！ご期待に添えれる様頑張ります！ (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
ナー(プロフ) - あやさん» ありがとうございます〜！！過去の作品も読んで下さっていたなんて…感激です！作者登録まで…(T ^ T)重ねてお礼申し上げます！！こんな作者ですがよろしくして下さいm(_ _)m (2018年10月21日 12時) (レス) id: a25e8ef1cd (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - 完結おめでとうございます！ワンピ私もどハマり中です！次作楽しみです！ (2018年10月21日 7時) (レス) id: f9dc96f517 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナー | 作成日時：2018年9月13日 19時
