監 督 生 殺 害 事 件【ツイステ】

■Conversation:2 ページ29

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「まぁまぁ。話は最後まで聞いてください。

監督生さんは、本当はとても後悔していたんです。お試し相手の告白を承諾してしまったことに。」





「……。」






「何でだと思います？


＿＿彼女、その相手のことが"友達として大好き"だったからです。

自分の所為で人間関係を壊してしまうのが怖いと仰っていました。」








リーチくんはふぅ、と一息つくと、先程よりも真剣な表情を見せた。








「9日前、監督生さんは僕の元へ話しにきました。
『昨日、"彼"と喧嘩になった』と。

自分の気持ちを全部打ち明けようとして、上手くいかなかったみたいです。


彼女は泣きながら『全部自分が悪い、最初から断っていれば良かった。そうすれば"彼"にもあんな思いをさせることなんてなかった。』と自分を責めていました。


彼女は本当にその相手のことが人として好きだったんです。

彼を悪く言う言葉は1つもでてきませんでした。」







「………。」








「彼女は＿＿」









「あーもういい。もういいよ先輩。」








「！トラッポラくん…？」







今まで黙っていたトラッポラくんが、声を発した。









「『友達として好き』『全部自分が悪い』…？
さっきから黙って聞いてたら綺麗事ばっか。

好きでもない男と付き合って、挙句の果てに黙って浮気して…んで人間関係壊れるのが怖い？


言い方によっては"迷惑な相手に言い寄られて無理矢理付き合った可哀想なヒロイン"って聞こえるけどさぁ

ただの"サイテー女"だろ。」







「は……？それ、本気で言ってるんですか？」








「2人とも落ち着きなさい！トラッポラくん、言葉には気を付け＿」








「ジェイド先輩はさぁ、アイツに本気で好きになられて良かったですね。


特に好きでもない迷惑野郎とは別れるからちょっと待っててって言われて嬉しかったですか？

でも人間関係壊したくないから別れを切り出せないって泣きつかれて"可哀想"って思いました？





＿＿じゃあオレは？





本気でアイツのこと好きだったオレはどーなんの？」

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