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(やばい…どうしよう…！！)
私が三門市立第一高等学校に入学して2日目の放課後。
今、私は校舎裏の通りの地べたに這いつくばっています。
-10分前-
部活動見学のためグラウンドに行こうと向かっていたのに…気付いたら校舎裏にいた。
「…どこここ」
そう呟いて俯いた瞬間、ポロッと片目からコンタクトが落ちた。
(やっちゃったぁ…)
まだ付いているコンタクトを外し、鞄の中から手探りで眼鏡ケースを取り出す。
そしてケースを開いた時…
「痛っ、す、すみません…。
……あっ！！」
肩に衝撃を受けたと思ったらすぐにパリンという嫌な音が聞こえた。
そう、眼鏡が割れてしまったのだ。
視力がとんでもなく悪い私は、何もない状態で歩くのは無理なので、先程落としたコンタクトを探すことにした。
そして今に至る。
(ない！ないよ…)
はぁ〜とため息を
「おーい、どうした？1年ガール」
とびっきり明るい声が聞こえた。
周りを見渡すも、人がいるかも把握できない為、自分を指差して確認する。
「そうそう〜。地面に座ってどうした！」
「あ、あのコンタクト落としちゃって…」
「まじか！そりゃやべーな。だからそんな顔、顰めてるのか」
「はい…私、近視で全然見えなくて…」
そう答えると、先輩が何となく近づいてくるのがわかった。そして鼻先が触れてしまいそうなくらい近くなった時、やっと先輩の顔が見えた。
「オレ見えてる？」
優しさ溢れる表情にとても安心しつつも、初めて会う先輩がかっこよくて恥ずかしくなる。
「み、見えます…！それにしても近いです、先輩…」
「わりぃ、ついな。オレも探すの手伝うぜ！」
「え、いいんですか？すみません、ありがとうございます！」
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作者名：もち丸 | 作成日時：2020年12月23日 10時
