新･信長公記

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次の日学校では占いが流行っていた。占い師はみやびちゃん、かなり当たると評判らしい。今は本多くんの番。

「実は気になってる人がいるんだ。」
「はい？……大丈夫です、上手くいきますわ。何か相手が喜ぶプレゼントとかをすると良いかもしれません。」
「本当か！？」

よーし！と上機嫌で教室を出ていく本多くん。上手くいくと良いけど……。ここで教室に残るのは明智くんただ一人となった。しかし彼はみやびちゃんの占いを受けることなく足早に去っていく。

「それにしてもあいつほんまヘタレやでな。よう関西有数のギャング地におれたよなあ。」
「そうなんですか。」
「まあ俺と違って頭もキレへんやろうし、スーパーパシリやったんやろ。」

そう言うと豊臣くんはそのままどこかへ行ってしまった。みやびちゃんは何かを呟いたあと明智くんの机の上に置かれたメモ帳に近付いた。

「これは……。」

それ中身はクラス全員の性格を分析したものらしい。

「やはり明智くんは武田くんを助けたのでしょうか。」
「と、思いたいよね。」

メモ帳はみやびちゃんが本人に返してくれることになった。今日は何事もなく終わるかと思いきや、公認旗印が提出されたとアナウンスが入った。提出したのが徳川くんだと聞き、息を飲む。

「家康くんが出した旗印はこちらです。」
"24時間以内に明智光秀を倒す。"

クラスに動揺が走る。皆次のターゲットは豊臣くんだと思っていたからだ。

「なお、旗印戦は家康くんの指定により明日の正午から開始致します。」

クラスメイトが明智くんは負けるだろうと煽ったせいか、明智くんは走って出ていってしまった。それにしてもなぜ彼が選ばれたのだろう。なぜ明日の正午からしかも24時間以内という指定なのだろう。謎を紐解くにはまだまだ情報が足りないようだ。

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