好きですagain ページ26
薮っち先生の机の上には、俺が昨日集めたノートの山。集めて持ってくだけかと思ったら、取りに来いって。なんで俺が。
「ノート、これな」
ノートの山を指さしたあと、手招きされた。なんだろ?
「え…」
「うまくやれよ」
驚く俺の肩を叩きながらそう小声で言って、今度はわざとらしいくらい大きな声で「ちゃんと配っとけよ」って言ってから、これまた不自然なくらい大きな音を立ててドアの開け閉めをして出ていった。
・・・・・もしかして。あのドアの扱いかた、俺の真似?
手招きされたときに、薮っち先生が言ったんだ。「奥に高木がいるぞ」って。こんなチャンス、もうないかもしれない。よしっ!って気合入れて一歩踏み出したら、キュッと床が鳴った。
「やぶ?……帰った?」
帰ったって…俺のことだよな。さっきの薮っち先生のわざとらしい言動で、薮っち先生が狙った通りに俺が出ていったと思ってる高木先輩。
奥に高木先輩がいると思ったら、すっげードキドキしてきた。会えるからってのもあるけど、1番は今から先輩に俺の気持ちを告げるから。昨日から変にテンション上がっちゃってて、空回りしてるまま告白するのはちょっと危険な気もするけど。
返事をすることも出来ないから、先輩の前に行く前にそっと覗いた。えっ?!……ビックリした。だって前髪が長めの茶髪だったのに、黒に染めてショートヘアになってたから。
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ゆー(プロフ) - こむぎさん» 続きも楽しんでもらえるよう、頑張りますね。コメント嬉しかったです。ありがとうございました。 (2019年4月20日 3時) (レス) id: 51cc9e921a (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 続き、楽しみにお待ちしております! (2019年4月19日 17時) (レス) id: 6f30dadff4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆー | 作成日時:2019年2月25日 17時