カルナイハウスへ

レコーディング後の ページ23

きょうは、遂にレコーディングでした。
この前貰ったデモを何度も聴いたし、練習を重ねた。

ソロ曲はまた今度撮るそうで、きょうはオープニングとエンディングのノーマルVer.を無事に終えた。


凄く緊張していたレコーディングだったけど、あっさり終わってしまって拍子抜けしちゃった。


お疲れ様でしたと挨拶を済ました、帰り道のこと。


A「あれ？智昭さん？」

前野「お！Aちゃん、奇遇じゃん。きょうはレコーディングだったんだよね？どうだった？」

A「なんとか終わりましたよ！智昭さんはこの辺に用事でもあったんですか？」

前野「俺？俺は撮影でね。そんで、帰り。」

A「そうだったんですね。お疲れ様でした。じゃあ、一緒に帰りますか？」

前野「そうしたいけど、きょうはあいつらと呑む約束しててさ。ごめんね」


ごめんね！ポーズをする智昭さんはちょっぴり可愛らしくて、ふかくにもキュンとした。


A「そうなんですね！じゃあ、きょうはご飯みなさんいらなそうですね。わたし先に帰ってますね！」


智昭さんに背を向け先に歩いて行く。
するとすぐ、腕を掴む感触があった。

下心あり。→←その頃の男達

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す