明日を描こう (ページ5)

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＊崩れていく日常ページ5

毎日毎日大変なこともあったけど、幸せな日々を過ごしていた。

でも、幸せが崩れるのはいつだって一瞬だ。
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それは、突然の出来事で、和の些細な発言から始まった。

和『さとしにぃにー、かずくんあしいたいー』

智『‥‥ん？足が痛いの？足のどこかなー？どこかにごっつんした？』

智は最初、和が足をぶつけたのだと思っていた。
ただ、和は普段から比較的おとなしく、自分から怪我をするような子ではなかった。

和『ちーがーうーの！ごっつんしてない！おひざがいたいの。』

和がそういうので、膝を見てみると、確かに怪我でのあざはなく、歩きづらそうにもしている。

翔『どした？』

智『いや、和が足が痛いって言っててさー。どうしたもんかなー。』

翔『もし、数日続くようだったら、検査してみる？』

智は翔の意見に賛成し、念のため今は学会でいない雅紀と潤に連絡を入れておいた。

しかし、それから数日経っても、和の足の痛みはなくならず、歩きづらそうで、むしろ悪化しているようにも見えた。

和『‥‥んんー！‥ぐすっ、いたいのー！』

智『和‥‥。どうしようか、検査する？』

翔『うん。そうだね。想像はしたくないけど、ちょっと思い当たることがあるかも。もしそうだとしたら早めに治療したほうがいいと思う。』

智『わかった。そうしよう。かーずー？ちょっと病院行って足を診てもらおう？』

智と翔の頭にはある病気が浮かんでいた。もしも和がその病気だったら‥‥。

考えたくないようなことが次々と想像できる。

和『やぁだ！びょういんちっくんするもん！いたいのいや！』

和にとって病院は注射をされるところという認識が強かった。

翔『でもね、和。ずーっと足が痛いままでいいの？病院行ったら痛いのが飛んでいくかもよ？ほら痛いの痛いの飛んでいけーって。』

智『ほら、今はいないけど、まさきにぃにもじゅんにぃにもきてくれるよ！』

それでも和はしきりに嫌がっていたが、智も翔も心を鬼にして和を病院に連れて行かないといけないと考えていた。

もしそれで、思っていた病気じゃなかったら、それでいいと願いながら。