隠れ美人、ヒロインになる。【沖田総悟】

88.無言の圧 ページ38

Aside


司会「皆さんありがとうございましたー！結果発表は明日となりますので今日は解散となりまーす！」



誰かに声をかけられる前にささっと会場をでる。あらかじめ坂田先生に用意してもらってた使われていない小部屋に入り制服に着替える。
　


A「(自己アピール、あれで大丈夫だったかな...)」


私は皆んなみたいにキラキラしたようなことはできないし、人前で披露できることといったらフルートくらいしかなかった。





A「(あとは沖田くんに見つからないように戻れば…)」


なんとなく、沖田くんと顔を合わせづらい。完全に黙っていた私が悪いんだけどね。


カチャッと眼鏡をかければ準備OK,そっと部屋の扉をあける。


沖田「...」





ピシャッ


A「(今、沖田くんがいた..よね？)」




びっくりして思わず扉を閉めてしまった。もう一度扉を開けるとバッチリ目があった。


沖田「...」

A「...」



無言の圧がすごい。つぅっと冷や汗が流れる。
先に耐えられなくなった私は走って逃げることを決断。



ダッと走り出した瞬間、


沖田「逃げんな。こっちは聞きてェことが山ほどあんでィ。」

ガシッと腕を捕まれ、そのまま部屋へと引きずり込まれた。

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