82.寝起きと彼とマフィン ページ32
Aside
A「ん...」
どうやらいつの間にか寝てしまっていたらしい。今何時だろう..
少しだけ重たい体を起こすと目の前には沖田くん、彼の手元には食べかけのマフィンがあった。
A「え、沖田くんいつの間に?!てかそのマフィン..」
寝起きということもあってよく回ってない頭を必死に回す。どっかの漫画に出てきた情報が完結しないってこういう事を言うんだろうな。
沖田「コレ渡すために待ってたんだろィ。てかうまいな。甘過ぎなくてちょうどいい。」
A「確かにそうなんだけど…」
もぐもぐと食べながら話す沖田くん。あんまり甘いの好きじゃないかなって思って甘さ控えめのバナナマフィンにして正解だったみたい。
いや、ちょっと待って何で私こんなにヒロインじみたことしてるんだ。完全に無意識だった。
A「今日、家庭科部の体験にいったの。それで作ったんだけど余ったから..いろいろあって入部することになったんだよね。」
余ったなんて嘘までついて何してんだ私。せめて沖田くんのためにくらい言えよ!!
沖田「ヘェ、んじゃ今度は“俺のために”なんか作ってくだせェよ。」
A「!!いいよ。でも今日のも余りなんかじゃなくて沖田くん用に作ったからっん、」
話してる途中なのに唇にふにっとした感触。キスって単語が頭に浮かぶ頃には唇の感触はなくなった。
A「ちょ、ここ教室!」
沖田「今のは完全にAが悪ィ。」
一体今の話のどこにキスする要素があったのか恋愛初心者の私にはわからない。
沖田「なぁ、もう一回。」
A「ダメです!!食べ終わったでしょ、帰るよ!」
バッと立ち上がってキス攻撃を無事に回避。沖田くんも渋々帰り支度を始めた。
沖田「隙きあり」
A「っっ〜〜!!」
あぁ神様、これから私はいったいどれだけ彼に振り回されていくのでしょうか。
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千穂(プロフ) - カリリンさん» コメントありがとうございます!これからもぼちぼちお話載せていきますので読んで貰えると嬉しいです! (2021年10月14日 23時) (レス) @page31 id: 11db0d2403 (このIDを非表示/違反報告)
カリリン - 面白いです! (2021年10月14日 3時) (レス) @page30 id: 218ce9832b (このIDを非表示/違反報告)
千穂(プロフ) - 内藤。さん» コメントありがとうございます!!なかなか返信できなくてすいません。作者の都合により更新がめちゃくちゃ不定期になって申し訳ないです。できる限り頑張りますので待っていてくださると幸いです! (2021年9月2日 13時) (レス) id: 11db0d2403 (このIDを非表示/違反報告)
内藤。 - めっちゃキュンキュンします!次の投稿楽しみにしてます! (2021年6月20日 1時) (レス) id: c44f8901d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千穂 | 作成日時:2021年3月12日 21時