隠れ美人、ヒロインになる。【沖田総悟】

64.次の人 ページ14

Aside



A「(次の人っていったい誰なんだろ。)」


ガラッと教室のドアをあける。


教室に入ると勉強をしているクラスメイトが一人。


A「木村くん、次面談？」



木村「あ、藤宮さん。そうそう次俺だよ。」

　
A「そっか、じゃあ私はこれで。」


鞄を自分の席からとって帰るしたくをする。


木村「藤宮さん、少し話いい？」


A「え、うん。」


木村「いきなりこんなこと言うのもあれなんだけど、俺、藤宮さんのことが好きだ。」


A「え」


好きって..これ、告白？


A「な..んで。」


木村「初めは気が利いて凄く話しやすい子だなって思ってただけだったけど、みんながやりたがらない委員会とかサラッと引き受けてるの見てなんだかほっとけないなって思ったんだ。」


こんな地味な私を好きになってくれたんだ。


私が憧れていた普通の人。


この人を好きになれば“普通の恋愛”ができる。ずっと私が望んでたことじゃないか。


それ以上は求めないって決めたじゃんか。


なのに...

65.私の番→←63.面談

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す