CharacterSide ページ22
千切Side
ゴンッ
『あだっ』
鈍い音が洗濯場に響きわたった。
どうやらAがドジって頭をぶつけたらしい。
千｢大丈夫？｣
『だいじょーぶ…』
千｢ホントかよ。｣
こういうところだけを見ると全然頭がいいなんて誰も思わないんだろうけど、実はそんなことは無くて、いつも勉強しているところを見るけど、俺が分からない言語まですらすら解いちゃうほど彼女は頭がいい。
そんなAに恋をしている。
底抜けに明るくて誰に対しても優しい。
千｢A、休憩したら？｣
『えぇ…今、半分干し終わったところなんだけど。』
千｢それでも、だ。頭ぶつけたんだろ？こっち来て。｣
渋々Aがこちらに来て椅子に座る。彼女の前髪をめくると俄に赤みを帯びていた。
『いﾞっ』
千｢！悪い。痛かったか？｣
『痛かったけど、豹馬の手が冷たくてビックリした。』
ふにゃっと笑うAにドキリと心臓が波打った。
『豹馬？』
千｢あ、保冷剤持ってくるわ。｣
俺は席を立った。
なんでこんなにあいつは鈍感に育ったんだ？危機感ってモノが無さ過ぎる。こーやって何人も誑し込んだんだろうけど。
千｢はぁ…｣
分かってることなのに。
溜息が溢れた。
彼女の態度は俺にだけってわけではなくて、多分何人にもやっている。
Aの一挙一動に一瞬でも期待してしまう自分が凄くチョロくて、思わせぶりな態度ばかりするAを何度恨んだことか。
既成事実でも作ってやろうか。それとも俺に依存するように仕向けるとか？
千｢あーやめだやめ。｣
頭に浮かんできたことを振り払う。
そんなコトしなくたってAと一緒にいれる。こうして今も一緒にいるんだから。
保冷剤を持ってくるとAはうとうとしていた。多分睡魔と戦っているのだろう。
クスリと笑みが溢れる。あーいうときは昼間なかなか見られないから見られるのは俺だけ。
千｢保冷剤持ってきたぞー。｣
『ありがとー。』
Aに向かい合うように座り、そのままAの前髪をめくった。
ちょっとぐらい、利用してもいいよな。
ちゅっ
『んぇ！？』
おでこにキスを1つ落として、そのまま保冷剤を当ててあげた。
『い、いま、ちょ、』
千｢テンパりすぎ。早く直るおまじないだぞ？｣
眠気が覚めたAがあたふたしだす。
これは俺の特権だ。
サクラ様からのリクエストでした！非公開になってましたすみません！余力があれば今日も出します！
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琴瑛(プロフ) - サクラさん» リクエストありがとうございます！頑張ります(▼皿▼) (5月31日 19時) (
レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - はいはいはいはいはい！！夢主ちゃん幼児化させて下さい！！ (5月31日 18時) (レス) id: 7e42a41b12 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - もこさん» 嬉しい♡ありがとうございます！ (5月31日 7時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - ありがとうございます！めっちゃ好きです()今日も頑張れそうです！おなかと胸がいっぱいです() (5月31日 7時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - サクラさん» 好評で良かったです！またリクエストがあればぜひください！！ (5月30日 19時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴瑛 | 作成日時：2023年3月22日 21時
