Fifty ページ2
モニター室にて。
絵「今から抽選を行うから、準備して。」
『はーい。』
真「はい。」
真珠ちゃんと私で選手たちの名前をボールに書くことになった。
あと2時間後に発表とかほざいてんだよこのおかっぱメガネ。
絵「心の声が漏れてんぞ。」
『てへ。』
もう起こる気が失せたのか、キレてはいたが怒りはしなくなった。
成長って大事!←
真「Aちゃん、絵心さん怒らせても平気なの?」
『んーとね、もう何しても怒られるから何も思わなくなった。』
そんなこと言っていてはたと気づいた。
慣れって怖い。←
真「Aちゃんって結構肝が据わってるよね。ほら、士道くんが潔くんに殴りかかろうとしたときとか。」
『あはは…あれ、わざとじゃないよ?』
あの時は本当に死ぬかと思った。今になって考えると険悪なムードの中でよくあんなことできるよね。
ポンコツ過ぎる。
真「うん、Aちゃんらしいね。」
『全肯定されてもちょっと慰めになってないかな…?』
最近会わない間に真珠ちゃんがキャラが変わった気がする。
なんだろう…もともとあんまり会えなかったからかもしれないけど凄くこう…
独特な雰囲気になったというか。
真「ねえ、Aちゃんって」
『うん。』
突然真剣な口調で言われてびくっとした。
真「好きな人とか…いるの!?」
『…はい?』
真「ずっと気になってたの。誰が好きなのかなって。誰?凪くん?黒名くん?それともちぎ」
『ま、待って待って!』
急に暴走してビックリした。
真珠ちゃんって恋バナ好きなの?
『私、好きな人いないよ?』
真「え?」
だってほら、キャラはキャラだし。
遠くから見ていれば十分。話せればラッキーとまでしか思っていないし。
あ、蘭世は別ね?幼なじみだから。
だから恋愛感情も何も、抱こうとも思ったことは無いのだ。そこら辺の線引きははっきりしていると思う。
真「そう…なの…。」
心なしか真珠ちゃんの表情が明るくなった気がした。
どうしたんだろう。
真「ねえ、Aちゃん。」
『うん?』
真「私と付き合わない?」
『……なんて?』
幻聴が聞こえてきた気がするのは私だけなのかな?
真「だから、私と付き合わない?」
『あーえと…?』
これ、どうリアクション取れば良いの…?
真「…じょーたんだよ?」
戯けたように首を竦める彼女を見てだよね、と安堵した。
真「(本気だったのに)」
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琴瑛(プロフ) - サクラさん» リクエストありがとうございます!頑張ります(▼皿▼) (5月31日 19時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ(プロフ) - はいはいはいはいはい!!夢主ちゃん幼児化させて下さい!! (5月31日 18時) (レス) id: 7e42a41b12 (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - もこさん» 嬉しい♡ありがとうございます! (5月31日 7時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - ありがとうございます!めっちゃ好きです()今日も頑張れそうです!おなかと胸がいっぱいです() (5月31日 7時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
琴瑛(プロフ) - サクラさん» 好評で良かったです!またリクエストがあればぜひください!! (5月30日 19時) (レス) id: d7649bd437 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴瑛 | 作成日時:2023年3月22日 21時