1話-3 ページ5
「フハハハｯ!勇者よ！恐れることは無い…大人しく、我に従うのだ！」
ごめん！今この状況ではい分かりましたマオ様なんて言えへん！嫌な予感の方が大きい！
─ごめんね作者戦闘無理。カッティング─
「くっ……やるね、マオ。昔より腕を上げたじゃないか」
「フン！真面目に授業出ておいて、この程度か？学園一の不良も、我の敵では無いな！」
お姉さん兼狂子「まだですわ！お姉様は、まだ実力を出し切っていませんもの！」
「フッ…その通りさ！今のは準備体操！体育の前には、ちゃんとストレッチしなきゃ、筋肉痛になっちまうからね！」
「むぅ。悪魔の身でありながら、その徹底した不良っぷり……敵ながら、あなどれん」
「さぁて、そろそろ本気を出させてもらうよ！…マオ、覚悟しな！」
やばい、このまま行くとマズイ可能性が高いわ…
『き、君たち！よく分からないけど争いはやめて！』
キーンコーンカーンコーン
「ッチィ、マズイ！始業のベルだ！授業の時間に遅れるよ！」
お姉さん2兼明日禍「お姉様！お急ぎになって！次は国語の授業ですわよ！」
「ちっきしょぉ！命拾いしたね、マオ！行くよ！狂子、明日禍！」
「なにをおいても授業に出るとは、恐るべきやつ……」
じいや「いまだ無遅刻、無欠席でございますからな。学園はじまって以来の事態に、先生方もほとほと手を焼いているご様子で」
「フン、不良めが」
『あっ、あのぉ…よく分からなかったけど、とにかく無事だったみたいだね』
『こんな危ない場所で、君みたいな少年が何をしていたんだい？』
「勇者よ、あまり我に近付かん方が良いぞ」
『へっ？なんで？』
「…いいか、耳かっぽじってよぉっく聞け」
『う、うん？』
「我は、勇者が大大大っ嫌いだぁあ！！！」
ﾌﾞﾝｯｯ
『あいったァ！？なっ、なんでぇ…？』
ああやばいいい…意識、が…
──────────────
「むっ？この程度で気絶するとは、伝説の勇者のくせに、弱いぞ？コイツ」
「坊っちゃまを一般ピーポーと思って油断されたのでしょう。ほっほっほ」
「…まぁいい。勇者は手に入った。後はコイツをどう調理するか……ふふふ、我の邪悪なる脳が活性化してきた」
「見える、見えるぞ！後半、勇者なった我が親父を倒してエンディングを迎える光景が！」
「目的の為ならば、勇者をも利用をする…。じいよ。我は今日も優等生か？」
「はい坊っちゃま。今日も魔界一の優等生にございます」
『うーん…ひ、姫様ぁ〜…』
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作者名：ユアさんの小説 | 作成日時：2023年11月16日 22時
