2話-11 ページ24
「それでこそ、宿敵と書いて「とも」と読むライバル同士ってもんさ…」
狂「さっすがお姉様ですわ！よくぞおっしゃいました！」
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いくらやっても割れない…結構硬いな、この卵…
「おいベリル。この卵、どうなっている？どうやっても割れんぞ」
「割れない？無抵抗の卵1つ割れないとはそんなんで優等生は務まるのかい？」
「ぐ…だったら、不良なら割れるとでも言うのか？」
「普段の行いが違うからね。アタイなら一発で割ってやるよ」
料理人「ふふっ…無理だ。その卵を割ることは出来ない」
「お前たち、まだ居たのか」
「そのドラゴンの卵を調理できるのは魔界広しと言えど、我らが師匠のみ」
「もう少し時間があれば、間違いなく我が割ってやるのだが、あいにく時間が惜しい」
「どうしてもと言うなら聞いてやるから、お前たちの師匠の居場所を教えろ」
「家庭科調理室だ。しかし、見つけるのは至難の業。一生かけても見つかるかどうか…」
え、いやまず調理室をなんで隠したのか突っ込みたいなおい！
「フハハハハ！我を誰だと思っている？学園一の優等生だぞ？調理室なんて、すぐに見つけてやる」
「…我がじいがな！」
「…自分で見つけるんじゃないんですね;」
「一旦、戻るぞ。その卵はニセ勇者、お前が転がして来い！」
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『はぁ〜…こんな卵で本当にマオ様の心が開くのかなぁ…』
『いっそ勇者の称号は諦めて大人しく悪魔になった方が楽かも…』
「どうしたんだいニセ勇者。アタイたちが手伝ってやろうか」
『はっ？あ、ありがとう、大丈夫だよ。僕一人で運ぶから、気にしないで💦』
「そうかい？なんだか、顔色が悪いよ。悩み事なら、いつでも相談に乗るから遠慮なくアタイたちに相談しな」
ラズ姉さん…神様ですか！？
心配してくれてありがとね！
…でも、僕ったら一瞬でも勇者の称号を諦めようだなんてどうかしてるな…
多分、この悪魔の称号が悪いんだ！
早く何とかしないと、本当に悪魔になってしまう！
もう、目玉焼きでもなんでもいいから、
マオ様のココロを開かせて、元の姿に戻らなきゃ！
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ここで切りまぁす！
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作者名：ユアさんの小説 | 作成日時：2023年11月16日 22時
