私が殺しました。【呪術廻戦】 (ページ3)

今日:11 hit、昨日:14 hit、合計:24,326 hit

【3】転校生ページ3

『…れ、恋愛はする気はないです、

皆さんと仲良くはしたいですが、

万が一なにか無い限り、』

「その万が一をどーやったら起こせる？」

瞬間、唖然としたAの顔から、貼り付けた笑みが消える。

純粋な驚きがそこにはあった。

瞬間、彼女が笑い声を上げた。

あまりにもケラケラ笑うもので、

夏油と家入も釣られてクスッと笑みをこぼした。

「…やっぱ可愛い」

そう呟いて座る犬甘の目の前に立った五条。

ピタッと止まった犬甘が腑抜けた顔をする。

家入も、苦笑いして、犬甘の机に頬杖を付いて、口を開いた。

「今回ばっかりは五条が正しいな、珍しく。

笑ってたほうが可愛い」

夏油が五条の肩に腕を置いて笑った。

「悟が好きになったのも分かるよ」

「なっ、ばっ、まだ好きじゃねぇよ、」

「なに言ってるんだい、あれだけ恥ずかしいこと言っておいて」

「うるせー」

それを見て、犬甘が笑う。

犬甘は、後ろめたさを知らないフリをして、

純粋な笑顔を漏らした。