ミミズクさんとウサギさん 2【ハイキュー】

【63】通常運転通ります。 ページ15

「っんわ、なに、」



『言ってほしいの？



好きなところ』



「…え？」



『…どれくらい光太郎の好きなところ言ったら納得してくれるかな』



「な、なに、どういうこと、」



『まずは性格でしょ、可愛い末っ子。



ちょっとわがままで、気分屋で、時々無責任な方向に走っていって、でもそれが庇護欲唆られるよね。



それから、外見とかもう完璧でしょ。



背が高くて、女子の中では高いって言われる私が見上げないといけないくらい高い。



なのにちゃんと筋トレとかしてるから、身体ガッシリしてるし。ちょうどいい筋肉のつき方って多分、光太郎がベストだよね。



顔も良いよね、整ってるしめっちゃドタイプ。普段の髪型だとカッコいいけど、下ろすとちょっと顔付きが幼くなってそれがまたギャップだよね。



あとは、これは最近になってからだけど、すぐ泣いちゃうとこ。



泣いちゃうくせに、頭とか撫でると、すぐ散歩中の子犬みたいに顔輝かせるのは光太郎だから可愛いんだよなぁ。



あとは、声も良いよね、光太郎の声だから大声で許せるけど、他の誰かの声だったら毎回黙らせてる。



あ、そうそう、ストイックなとこも好きだよ、気分屋だし、皆に支えられてるエースだけど、光太郎がエースなのは、努力家っていう前提あってこそだよね。



それから』



「A、ちょ、ストップ、」








…何度でも言おう。



私は彼氏バカである。



光太郎がメンヘラになろうと、どうなろうと、とりあえず可愛いのは変わらないままである。



予想外の行動に出た私に驚いて、暫くは目を丸くして聞いていたが、流石に制止される。



京治側からすれば通常運転すぎて、今の間携帯でラインしてた。



お母さんたちに晩ごはん聞いたんだろうな。



なんだろ、今日の晩ごはん。

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