フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《36》持ってた ページ37

…が、プレギフの醍醐味は、



本当のレアキャラはGoagle先生に聞いても、



検索履歴に出ないという徹底ぶりだ。



なんか聞いたことはある気がするけど。



…持ってないから無理か。



諦めよ。



そう思って、ふぅっ、とため息を吐く。









『開けていいよ、ごめんね』









そう言ったAちゃんの声に、視界が開放される。



すると、少し顔が上気したAちゃんと、



ニヤニヤする悠仁に野薔薇、微妙な笑みを浮かべる恵。









「…えっ、え、なに？」



「いや、カッコよかったなーって、Aさんの好きなキャラ」



「…ふぅん、なんていうんだっけ」



「なんだっけAさん」



『リファエラレルnull型？』



「それだ」








ふーん、と口に出して、とりあえずAちゃんに言われた、



本来のパーティーではない、一時的に他のプレーヤーと組める、



臨時パーティーの画面に行く。



行ったよ、画面、という僕の声に、



ずいっと画面を覗き込んだAちゃん。



…うわ、めちゃくちゃいい匂いする。







パチン







「…五条先生、なにしてんの」



「いきなり自分の顔叩くなんて、どうかしちゃったんですか」



「元々ヤバいのは知ってたけど、ついに馬鹿目隠し狂ったのね」



「みんなひどくない？」








変なこと考えるな僕、特に七海の前では。



…僕の画面を覗き込むAちゃん越しの、



七海の視線が痛い。



焦って手元の画面を覗く。








『ん、大丈夫、これでパーティー入れてるから、



主力キャラを一体選んでください、



悠仁くんたちも大丈夫そう？』



「はい！」



『建人はいうまでもないもんね』



「あなたに散々やらされましたからね」



『人聞き悪ーい』








…そんな会話を傍に、僕は画面から目が離せなくなっていた。



…僕持ってるじゃん、null型。



とりあえず今は鬼純姫を選択する。



…持っていたレアキャラに気を引かれつつも、



Aちゃんの声でプレイを始めた。

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