【3】美しい封印 ページ3
少女がヒンメルの後ろを歩くようになって約1年。
一つの村を経由して、山奥を歩くこと約30分。
『…今回は、随分と山奥に行くのですね』
「あぁ、様子を見たくてね」
『…様子?』
「うん、僕達が勝てなくて、封印した魔族の様子」
『…ヒンメル様ご一行でも、
倒せなかった魔族がいるのですね』
「あぁ。
……ゾルトラーク、という名の魔法を使われてね。
フリーレンでも刃が立たなかったんだ」
『…聞いたことがない魔法ですね、
フリーレン様までもが…。
…頑張れば、私も使えるようになりますかね?』
「なにを言ってるんだい、A。
今朝も、僕たちのいた宿を襲ってきた魔物に、
めちゃくちゃに連発してたじゃないか」
『…ヒンメル様、
あれは、ゾルトラークなんて名前じゃありません、
研究段階の中級攻撃魔法です』
「そう、研究段階の、だろう?
僕たちが倒しきれずに、様々な学者が手を出したんだ。
今では、Aくらいの魔法使いになれば、
簡単に使える時代になったね」
少女は、納得した、と、頷いてみせた。
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ヒバリ - 初コメ失礼します!いきなりですが、このお話とっっても面白いです‼︎主人公ちゃんがこれからフリーレンたちにどう出会ってどう戦うのかとても楽しみです。応援しています!これからも頑張ってください!!!長文失礼しました! (4月29日 17時) (レス) @page13 id: f1ebc04cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:御手洗ネコ | 作成日時:2024年2月26日 7時