夕暮れ沿い 3

宿命 ページ7

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〜NY〜







Emma「 It's for you」







そう、エマから受話器を渡される。









「Who is on the line?」









Emma「From the Japanese office」








日本の事務所から。




なんだろう…






「Ok.」









そう言いエマに電話を代わってもらう。









「お電話変わりました。Aです。」









松永「何で電話してこないんですか？」









「ふふ…久しぶり。笑」








あの別れからもうすでに半年たった。
軌道には乗ってきたけど、
まだまだ日本には帰れそうにはない。






このむすっとした声、懐かしいな。笑








でも、まさか私用の電話で
Officeに電話してくるはずはないだろう。









「で、どうしたの？」









松永「今度うちのチームが
マンハッタンでMV撮影する事が決まったんです。
…一緒にやりませんか？」









また皆んなに会える。






そう思うと自然と微笑んでしまう。









だけど…









「折角なんだけど、今抱えてる仕事多くて…
ごめんね。

あ、でも現地のイメージ画とかは取りに行けるから
Map送っといて。」









まだ会えない。




会うときっと戻りたくなってしまうから。









松永「そうですか…
撮影は2ヶ月後です。
気が向いたら顔出しに来てください。

あ、飯、食いいくか
俺に飯作るかだったらどっちがいいですか？」








相変わらず、私には選択肢ないのね。笑







「うん。食べ行こうね。笑」








そう言い、細かい撮影日や時間
どう言うコンセプトなのかなど
細かい打ち合わせをし、電話を切った。









Emma「Boyfriend？」









「An important partner」









そう少しニヤつきながら聞いてくるエマに
"大切なパートナーよ"と答えると
ニコッと笑い私の肩をポンっとして去っていった。









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