第三百六話 ページ9
目を閉じれば人々の呼吸や声が耳をくすぐる。
あぁ、何とも苛々してしまうな。
目の前の黒板にただ言葉と文字を連ねる教師とそれに集中する生徒。
それに反抗するように一人の生徒が空を煽っていた。
少し遠くに見える赤髪の友人も同じように同じことの繰り返しの授業に頬杖を付いていた。
「…くっだらねぇ」
無表情のままぼそりと吐き出した言葉。
死んだ目を天井に向けながら目の前の教師を睨みつける。
こんなことしたって、結局人は死ぬんだから変わりないのに。
どこか達観した様で辺りを見渡していく少女。
人間は死ぬ為に生きている。それは間違いではない。
いつか終わるその世界を自分の自由で埋め尽くそうと努力している。
その様がどうしてもあほらしくて仕方がない。
こんなの繰り返したって、多少生きやすくなるだけなんだ。
空に浮かぶ雲や鳥を見て酷く思う。
あぁ、鳥になれたら気が楽だろうなと。
なんなら石ころでもそこらの雑草でも構わない。
生きたくもないし死にたくもないから、だから目を閉じて、終わりを迎えたい。
___________
更新が遅れてしまい申し訳ありませんでした
そういえば新しい元号決まったらしいですね
その名も令和。
『まぁお前その時この小説更新してたよな』
いやだって正直なんでみんながそんなに騒ぐことかわかんないもん
たかが名前が変わっただけで馬鹿騒ぎするの?って感じだった
『…お前のそういうどうでもいいところはどうでもいいの憧れるわ』
憧れんでよろしい。
これで新しい年、そして私は晴れて平成の人となったわけですが、
これからも変わらず更新していこうかと思います。
これからもよろしくお願いします。
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とりまろ。(プロフ) - あんこもちさん» 鳥肌になってくれて嬉しいですわッッ!(((新章も始まりまして更新バリバリ頑張りますよ!コメントありがとうございます! (2019年4月30日 13時) (レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
あんこもち - わぁぁ!凄い!全部の題名と繋がった!何か意味があるんだろうなぁ〜と思ってたけどほんとに合った!あそこ読むとき鳥肌やばかったです!鬼太郎と夢主ちゃんの恋の進展も気になる、、、。更新頑張ってください!長文失礼しました。 (2019年4月30日 8時) (レス) id: 209354e5c5 (このIDを非表示/違反報告)
とりまろ。(プロフ) - 待っていてくれてありがとうございます!不定期更新ですが完結まで頑張ろうと思います! (2019年4月20日 20時) (レス) id: ba9bcb022c (このIDを非表示/違反報告)
みっこ - 待ってました!忙しくて更新できない時が多いかもしれませんが少しずつ更新頑張ってください!これからも応援しますっ!(・ω・)ノシ (2019年4月20日 20時) (レス) id: f38aff3a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりまろ。 | 作成日時:2019年3月24日 15時