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…
「ねぇ、Aちゃんだよね？」
「……そうだけど。」
いきなり私の座る席の前に来て声をかけられた。
「私、広瀬マーヤ。ねーあの伍代と付き合ってるの？」
「いや、違うけど……」
喧嘩が強いことでこの学校で伍代は有名だった。おまけにルックスもいいことから女子からはもう人気のようで、ここにくるまでも彼が歩いてるだけで女子生徒からの熱い視線が刺さるほど。
わかってはいたけどライバルの多さに正直焦る。そして目の前の彼女もきっとそうだろう。
「本当にー？なーんだ違うんだ。じゃあ、伍代って彼女いるの？」
「………いないんじゃないかな。」
「へぇ。なんか前にさ、年上ぽい女の人と夜一緒にいたんだよね。そしたら別の日にも他の人といたりしたんだけど、あれもじゃあ彼女じゃない感じなのかーじゃあ案外誘ったら相手してくれるのかな？」
女関係の話はあんまり本人の口から聞いたことがなかった。一緒にいたときは女の影を全く感じなかったこともあって、自分が一番近い存在だと思っていたのもある。でも広瀬さんの話を聞いたらそれも勘違いなのかもしれない。
「……同じ学校の子は相手しないぽいよ。なんかのときにトラブったら面倒って言ってた。」
自然と口からでまかせを言っていた。こんなこと彼は言ってない。彼女の話が本当ならば、この子が誘ったら彼はついていってしまう気がして、どうしても阻止したかった。
「まじ？」
「まぁ、だからよっぽどタイプじゃない限り可能性は低いかもね。」
「そうなんだ……
てか私の連れがさ、Aちゃんと仲良くなりたいって言ってたんだけどよかったらこの後遊びにいかない？」
「………あ、今日？えーっと今日は…」
「悪いけど、こいつこのあと予定あるから。」
返事に迷っているといつの間にか伍代が教室に入ってきていて、彼女に言う。
「ちょっとだけでいいからさぁ。」
「こいつは行かせねぇから。」
「…やっぱそういう感じなんだ。てか伍代さ、今度私の相手してよ。」
「は？」
「彼女いないんでしょ？じゃあよくない？」
「………タイプじゃねぇからないわ。」
「………。」
「おい、吉川帰るぞ。」
強気でいう彼に戸惑いながらも伍代がそのまま教室を出ていってしまっため、慌ててバックを掴み席をたった。彼女の誘いを断ってくれたことに少し安堵する。
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです！更新楽しみにしてます！ (2022年6月25日 22時) (
レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは！急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか？妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優奈 | 作成日時：2022年5月9日 23時
