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……



「………今日はゆっくり休んだ方がいい。」




抱き締められてた力が緩み、離れる。
急に寂しくなって、心細くなった。




「………待って!」




ドアに手を掛けた彼の背中に抱きついて引きとめた。




「………一緒にいて欲しい。」




自分でも照れちゃうくらい恥ずかしいことを言っていると思う。




「……いきなりごめん。なんか不安で、一人になるのが怖い。って、こんなの、危機感無さすぎってまた怒られちゃうよね。そしたら伍代の好きにしていいよ。それでもいい。」





恥ずかしいって気持ちよりも、ただ、ただ、今は傍にいてほしい。そう思って言葉を続けた。




「だから今日は一緒にいて欲しい。お願い………」




伍代は軽くため息をついてこちらに向き直る。

あー今絶対めんどくさいって思われたよね………
言ったことを後悔してももう遅い。

半分あきらめたときだった。




「………わかった。一緒にいるから。
そのかわりすぐに寝ろ。」

「…いいの?」




予想してなかった反応に思わず聞き返した。




「自分が言ったんだろ。」








彼はやっぱり優しい。

狭いベットの上で一緒に横になる。

さすがに一緒に布団に入ろうと言って断られると思ったけど、案外すんなり受け入れてくれた。





「最近さ、自分がすごく弱くなったって感じるの。最近はいつも伍代に助けてもらってばっかり。
男女の力の差もだけど、あんなことで不安になっちゃって。そんな自分が弱いなって思っちゃう。」




結局こうやって頼ってしまうのが情けなかった。




「………今日、間宮が言ってた。吉川が、あんな状況で自分に啖呵切ってきたって。怖えーはずなのに、俺のこと説得しようと必死で、すげーって。」

「…………」

「吉川はそういうところ強ぇなって思う。俺に初めて会ったときなんて喧嘩売ってきてたし。強くなかったらあんなことできねぇよ。

弱いとか強いとかそういうの別に気にしなくていんじゃねぇの。それでも気になるなら弱い自分を認めて誰かに頼ればいんだよ。寂しいときは誰かを呼べばいい。」

「……うん。」

「今みたいに俺を頼れ。それでいいだろ。
つーか、そんな余計なこと考えてねぇで早く寝ろ。」

「………あ、うん、ごめん。ありがとう。」




今の私は彼がいることが当たり前で、
この関係でいる限り、いつか彼がいなくなったらと思うと怖くなる。

けど今の言葉はまだ傍にいてくれる。
そんな意味がある気がして、安心した。

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時

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