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…………



「うまっ。」

「……よかった!誰かに食べてもらうとか初めてだから緊張したー」

「つーか、吉川が料理作れるとか意外。」

「こうみえて料理好きなの。」
「何が得意?」
「ハンバーグかなー」
「……じゃあ、今度作って。」
「わかった、いいよ。」



……



「弱すぎだろ。」
「いや、手加減してよ。」
「手加減したらつまんねーじゃん。」

「いやいや強すぎだから。あー負けちゃう負けちゃう!あーだめだー」



ごはんのあと、対戦ゲームをずっとしていた。
伍代はかなり強くて、今のところ全部負けている。
喧嘩だけじゃなくてゲームも強いとは。



「次違うのにしよ!こないだ剛が忘れてったゲームあったんだよねー」

「は?難破?」
「そう。剛にすすめられて……」
「難破も家に呼んでんの?」

「呼んでるっていうか勝手にくるっていうか…あれ、ゲームどこだ?」

「勝手にくるってなんの用?」




やけに伍代に問い詰められる。
え、私変なこと言ったっけ?




「暇だからゲームしようって。
あと剛のお母さんからの差し入れ届けてくれたりしてる。」

「……で、家上げてんの?」
「うん……」
「吉川さ、ちょっとガード緩すぎるんじゃね?」

「何が?」

「だから誰彼構わず男家に上げるとか。
こないだ俺に襲われかけたばっかなのに簡単に家に入れちゃってるだろ。」




あーそういうことか。
指摘されるまで全くそんなこと頭になかった。
剛だって昔よく遊びに行ってたからその流れだし、伍代はごはんご馳走したいって為だけだったから。




「それは、だって………」

「難破だってわかんねぇぞ。急に変な気起こしたりするかもしんねぇし。」




いまだに剛が私のこと好きだと思ってるのか、たまにこうやって、剛の話をすると敏感に反応する。そんなことありえないのにどうやら信用してないままだった。

とりあえず、ヒートアップしそうな伍代を止めたくて、わかったとだけ伝えるとそれ以上はなく、またゲームを再開した。




次の日の帰り、昨日の言われたこともあってどうかと思ったけど、試しにまたごはんを誘ってみれば結局うちに寄っていて、一緒にごはんを食べていた。

その日からうちでごはんで食べ、ゲームで遊んで時間になったら帰っていくのがお馴染みのコースに。

夏休みの前半とはうってかわってほぼ毎日彼と一緒にいて、相変わらずな関係のまま、ずるずると夏休み最終日をむかえた。

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時

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