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「…なんでいるんだよ…」
「ごめん、伍代。
私やっぱり助けに入ればよかった………」
「………おまえが謝る理由ねぇよ。大丈夫だ。」




歩きながら絞り出すようにして発した声。
こんな状態で大丈夫なわけない。
それでも不安でいっぱいな私の気持ちを察するように大丈夫だと言ってくれていた。

近くの工事現場の中に入り、とりあえず身を隠す。安全とわかって、伍代は気が抜けたようにその場にあったベンチに倒れこんだ。

頭から血が流れていて全身もう血まみれ。
意識も朦朧としてるような状況で倒れこんだまま動かない。




「あれ、兄貴?」




そういって入ってきたのは知らない学生。兄貴と呼びながら慌てて駆け寄ってきた。
どうやら敵ではなく、知り合いのようで心配そうに伍代を兄貴と呼び続ける。





「知ってるの?」
「前に助けてもらった恩があるんだ。だから俺が今度は助けないと!」
 

………

その後剛がきて、さっきの生徒は剛に頼まれ水を買いに出ていった。




「あーもうなんでだよ!!おい、伍代おめー大丈夫なのかよ。
くっそ!まだ腕折れてんだろ。なに無茶してんだよ!
巻き込んじまったじゃねぇかよ……俺のくっだらねえま二重生活に。おめーに特服の場所なんて教えんじゃなかったよ…………」




自分のせいでこんなになってしまった伍代を前にして悔しさを言葉にする剛。





「伍代……ごめん、俺…」
「気にすんな。からあげのお礼だ。」




気がついた伍代は起き上がって





「難破、今の生活続けてけよ。
最上とやり合おうなんか思うんじゃねぇぞ。」




そう剛を宥めた。





後日、剛から最上は倒したと聞かされた。
グローブに鉄板を入れていたあいつはそれをとっただけであっという間に倒せたらしい。
伍代には特に言うなといわれたから伝えてないけど、また特服の伝説として広まるだろう。

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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時

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