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中学時代
「私とタイマンで勝負して。」
「は?」
人通りが少ない路地裏。
私が声かけたこの目の前の男はここらでは一番強いといわれている男。
喧嘩には自信があった。
小さい頃から近所のお兄ちゃんが喧嘩が強く、護身術を教わっているうちに筋がいいと褒められ、売られた喧嘩に勝つ喜びを知ってしまったときには喧嘩を吹っ掛けてくるやつは全員叩き潰してきた。
「伍代直樹でしょ?この辺だったら一番強いって聞いた。だから相手して欲しい。」
「………無理。」
「なんで?」
「女とはやりあう気ねぇから。」
そういうと視線をスマホにうつし、興味がないといった様子で相手にせず。
もう、こうなったらこっちから手を出せば………
そう思い、勢いつけて拳を彼に向けたが、当たるギリギリのところで避けられてしまい空振りの結果になる。
「危なっ。」
「相手してよ!」
「だから俺は女相手にはやらねぇんだわ。」
そのあとも何度も殴ろうと試みるが見事に交わされ当たらない。さすが、最強と呼ばれてる男だけある。今まで相手してきたやつとは大違いで力の差を感じた。
「はぁ、はぁっ…」
何度も交わされ、こっちのスタミナだけが切れてくる。向こうは疲れた様子もなく、涼しい顔をしたまま。本当に一切手を出してこなかった。私じゃ相手にもならないと言われているようだった。
「なんでっ!やり返してこないわけ。」
「何度も言わせんな。さっさと諦めろ。」
悔しくて、何度も何度も繰り返す。
そのときだった。
ぞろぞろと大人数の足音が響く。
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みお(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!更新楽しみにしてます! (2022年6月25日 22時) (レス) @page13 id: a084972b78 (このIDを非表示/違反報告)
みゆり - こんにちは!急なんですけどなんか最近伍代くん関連の作品キスシーン多くないですか?妄想が止まらなくて読むたびにカッコいい伍代くんに半殺しにされてるんですけど…。これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2022年6月18日 13時) (レス) @page4 id: 62691ac6fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優奈 | 作成日時:2022年5月9日 23時