第21話 濱家side ページ21
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Aと話していると、気づけばお笑いの話をしている。それは、恋人の前に芸人とマネージャーという関係性だったからだと思う。今まで付き合った誰よりも吉本の事情に詳しい彼女で、お笑い的なセンスがある彼女だから、俺は芸人としての相談をすることが出来るし、フランクに芸人仲間とするようなエピソードトークが出来る。
『隆一は、やっぱり目標は東京？』
「まぁ･･･、そりゃ東京の方が幅利かせて仕事出来るやろし」
『こっちの方は、仕事と給料が割に合うてないもんね』
「分かってるやん」
『まぁ、伊達にマネージャーやってないし』
そう言って、彼女はコーヒーを啜った。
「そう言えば、賢ちゃん達。上方漫才コンテスト準優勝やったよな？」
『うん。それで、レギュラー決まった感じやねんけど･･･、あと少しやな多分』
「何が？」
『マネージャーの任期やよ。今、和牛さんの担当。吉本でも相当長い方やし』
吉本のマネージャーさんの任期は、最短で半年。平均をとっても二年ちょいぐらい。ちなみに、今Aが和牛を担当してから、もう四年。そろそろ外れてもというのは、当然の流れであった。
「また、付いてや」
『コマンダンテと同じ感じで断っとくな。流石に山内さんが可哀想やわ』
Aは、悪戯にふふふっと笑った。こうして俺がおどけると、Aはちゃんとツッコミを入れた後にクスクスと笑い出す。まるで漫才中に俺がリラックスしている時にやってしまうクセを動画で、そして、番組で見ているような感覚になる。それは、写し鏡のように。
『隆一？』
「ん？どうした？」
『いや、考え込んでんなぁって』
「そう？」
『私にはそう見えた』
「ほうか･･･」
なんも考えてなかったとか言えへんな。
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柊(プロフ) - 完結おめでとうございます！ご本人のキャラ崩壊などが無くてすごく面白かったです！ (2021年9月7日 9時) (
レス) id: 951bb9cd74 (このIDを非表示/違反報告)
妖狼(プロフ) - 濱家さんと夢主ちゃんがどっちも大好き同士でめっちゃキュンキュンしました！更新、気長に待ってます！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: 0267bb7316 (このIDを非表示/違反報告)
うら(プロフ) - 最近好きになりつつあって偶然こちらの小説を発見、思わず最後まで読み込んでしまいました。すごく面白かったです！犬っぽい感じが想像出来てキュンとしました。早く次の話が更新されないかとワクワクしながら待ってます。応援してます！ (2020年1月7日 19時) (レス) id: a403eefda5 (このIDを非表示/違反報告)
白桃(プロフ) - 「毒入りキャラメル」かな？（笑）嬉しいなあ。でも明鳥さんには敵わないよ。新作書いてるから更新頑張ってくださいね！！ (2019年2月7日 19時) (レス) id: e1db0d658c (このIDを非表示/違反報告)
明烏(プロフ) - 白桃さん» ありがとうございます！白桃さんの作品いつも拝見させていただいてます。これからも頑張ってください！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 61727da3e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明烏 | 作成日時：2019年2月3日 17時
